作成者別アーカイブ: 手しごとスタッフ

「お酒を愉しむうつわ」集めました。1/21(土)からです。

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徳利、ぐいのみ、片口、グラス、
お酒を愉しむためのうつわを各地から集めました。

日々の暮らしの中で、
ちょこっと息抜きに、
みんなでわいわい楽しく、
ひとりで物思いにふけりながら、
お酒を飲むことがあります。
そんな心ゆるむ時間には、手仕事のあたたかみある酒器がよく馴染みます。

熊本 小代焼 ふもと窯
兵庫 丹波立杭焼 俊彦窯
福岡 小石原焼 太田哲三窯
大分 小鹿田焼
島根 温泉津焼 森山窯
秋田 楢岡焼
佐賀 有田焼 大日窯
愛媛 砥部焼 梅山窯 中田窯
秋田 星耕硝子
沖縄 奥原硝子  etc…

【会期】2017年1月21日(土)〜2/6(月) 火曜定休

【場所】手しごと
東京都世田谷区等々力4-13-21
東急大井町線尾山台駅より徒歩3分

太田哲三窯 入荷のおしらせ

あけましておめでとうございます。
本年も、手しごとでたくさんのよい出会いがあるように願い、人と人と手仕事とをつなぐ役割ができるよう、心新たに営業して参ります。
みなさまどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年さっそく小石原焼、太田哲三窯が入荷しています。
その中から数点ご紹介いたします。

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◇6寸櫛描き皿
φ18cm h3cm ¥2,700(全て外税)

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◇5寸櫛描き皿
φ15cm h2.5cm ¥2,000

素朴ながら何を載せても気の利いた感じにみえる魔法のお皿です。
柔らかさとシャープさを兼ねそろえた櫛描きの直線と
しっかりとしたフチ取りがそうみせるのだと思います。
無国籍な雰囲気も魅力です。

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◇5寸皿(トビカンナ/打刷毛目)
φ15cm h2.5cm ¥1,500

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小石原焼のトビカンナは、ストロークが短めでダイヤ型にみえたりもします。

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焼成時の酸素の具合などで、通常より青みがかったものもきれいです。

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技法や色が様々でも統一感があるので、別々で揃えても楽しいと思います。

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◇8寸皮くじら皿
φ24cm h3cm ¥4,400

白地に黒いフチ取りをしたものを「皮鯨」とよびますが、
こちらはフチに巻くはずの飴釉を大きく外した遊び心のあるお皿。
白化粧地に無造作に遊ぶ伸びやかな線がきれいです。
適度に深く、中央は平らに近いので、
メインディッシュに、サラダに、幅広く活躍する事と思います。

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◇フチ有小鉢
フチぽん描き/フチ打刷毛目 φ12.5cm h4.5cm ¥1,900
フチ指描き φ11cm h3.5cm ¥1,300

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端正な形に、

dsc_2329描き始めと終わりが、きっちりとしまわれたぽん描きのラインが、
見ていてとても小気味よいです。
熟練した丁寧な仕事が見え隠れして、みていると清々しいよい気持ちになるのです。

手しごと 山藤

有田・大日窯のこと

12月も後半にさしかかろうとしています。
だんだんと今年の片付けと来年への準備をし始める頃でしょうか。
今日はお正月にも活躍する佐賀有田の大日窯の器をご紹介します。

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高級品のイメージがある有田焼の中でも、大日窯は、庶民の器としても作られていた初期伊万里の風合いをいまに再現する窯元です。

地元の天然材料などを主に調合した釉薬は、やや青みがかった穏やかな白をあらわします。
染付の呉須(顔料)にも、地元の山から採った黄土を使い、目にも優しい落ち着いた藍色は、柔らかな白い釉肌に溶け込むようになじみます。
絵付けは全て、現当主久保博志さんのお母さま、トシエさんお一人による熟練の手描きです。

美しい物を作るために天然材料を多用する事は、思い通りに行かない苦労も多くすることになります。
状態が一定ではないため色の濃淡に差が出る事がありますが、トシエさんの流れるような手描きと相まり、むしろ味となっています。
便利さと美しさとは、相反する事が多いと感じます。

さて、まずは白の美しさのよくわかるシンプルなものから。
そばちょくは当店の前オーナー故久野恵一がデザインした形です。

dsc_2320◇ダシ徳利(久野オリジナル呉須線巻)φ8cm h7cm ¥1,500(すべて外税)
◇そばちょく φ7.5cm h6.5cm ¥1,200
◇そばちょく呉須線巻 φ8cm h7cm ¥1,400

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dsc_2281◇細徳利 φ6cm h11cm ¥1,700
◇そばちょく 線巻赤 φ8 h6.5cm ¥1,600
◇そば型ぐいのみ φ6cm h4.5cm ¥1,200

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◇5寸皿赤線巻 φ15cm h2cm ¥1,800
◇5寸皿格子 φ15cm h2cm ¥1,700

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◇3寸皿赤線巻・赤絵 φ9cm h2cm ¥1,000
◇3寸皿格子 φ9cm h2cm ¥900

お醤油皿に。

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◇バターケース 赤絵竹紋 w8.5cm d12cm h3.5cm ¥3,500
◇バターケース 花柄赤絵 ¥3,500
◇小物入れ 花柄 ¥3,000
◇小物入れ 赤絵亀甲紋 ¥4,700

バターケースにはナイフ用のくぼみがあります。
小物入れは、食器としてお漬け物や佃煮をいれるのにもちょうどよく、
フタがあると、冷蔵庫内で重ねられ、匂いも遮断できます。
そのまま食卓に出しても見栄えがするので、
お正月のお料理を小分けにしていれるのもおすすめ。お重の中で他と混ざってほしくない、栗きんとんや黒豆をいれるのにぴったりです。

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dsc_2306◇4寸端反小鉢 φ11.5cm h3cm ¥1,400

大日窯を示す印も手描きです。
久野オリジナル注文品には、右手の「長丸にちょん」印が入っています。

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◇干支鈴 白 ¥380

毎年恒例の干支の陶(磁)鈴で。来年は酉年です。
手のひらにコロンで、鈴の音もコロンと愛らしいです。
赤絵のタイプは既に売り切れてしまいました。


先日大日窯に伺った時の事を少し。

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久保トシエさん

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素焼きの器体に黄土色の顔料で描かれるうさぎ。
釉をかけて高温で還元焼成すると右側の完成品の色合いに変化し、大きさもこんなに変わります。

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これが呉須の主成分である地元の山で採取された黄土、通称おに板です。
偶然にも本焼き失敗の皿にのせられ、地の色と焼成後の色の変化が見てとれておもしろいですね。
同じようにやっていてもたまにこのような事が起こるそうです。
天然材料の難しさなのでしょう。

職人の日々の試行錯誤があって、その仕事が私たちの手に届く事、忘れずに感謝したいと思います。

手しごと 山藤

佐藤多香子さんの裂織ポット敷き

佐藤多香子さんの裂織ポット敷きが、ほっこり暖色の冬仕様で揃っています。
今回もとても素敵な色合いですので、いくつかご紹介します。

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ポット敷といっても、もちろん何に敷いても自由です。
こちらは少し大ぶりなサイズの丹波立杭焼のマグカップで、
ポット敷のサイズは、約20cm角です。

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裏表はありません。違いを楽しむ事ができます。

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お正月らしいディスプレイにも、一役。

どれも明るさと落ち着きの色調バランスがよく、ホッと一息の時間を楽しく彩ってくれます。民藝のうつわとの相性も抜群です!
古いきれを裂いたものを緯糸にして、きっちりと織った裂織は、大変丈夫です。
元々が働き者の布達です。
もし汚れてもどんどん洗って、またたくさん使わせてもらいましょう。

◇新潟・佐藤多香子 裂織ポット敷
約20cm×20cm ¥3,200(税別)
※画像によって色のイメージが違う事があります。
もし通信販売をご希望の際はご了承をお願いいたします。

手しごと 山藤

伊賀の土鍋

こんにちは。
いよいよ本格的に冬到来。
わたしも厚手のコートを引っぱり出してきました。
クリスマスももうすぐですね。そしてお正月。
一年の短さは知っているつもりですが、毎年毎年びっくりします。

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今日は、冬の手しごと展で中心に据えている伊賀の土鍋を紹介します。
伝統的に土鍋作りを継承する伊賀丸柱焼。
この地で産出する陶土は多孔質で、直火に耐えることができます。
ただし、それでもヒビは入ります。
ヒビが入って当たり前の土鍋。心配はご無用です。使っていると自然にふさがります。
空焚きしない。急冷しない。
少しだけ注意をすれば大丈夫。

現代では土鍋のヒビ割れを嫌い、外国産の鉱石を混ぜて生産されたものがほとんどですが、手しごとで扱う土鍋は伊賀の美しい白土だけで作られています。
伊賀本来の土色を生かし、柔らかい風合いを残しています。

◇やまほん陶房 青地釉9寸土鍋
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dsc_2291土色の影響を受けにくいので、青緑色が冴え冴えとしています。

◇飴釉9寸土鍋dsc_2290
陶土の粗さが透明質の飴釉の濃淡をひろい、味わいのある肌に仕上がります。

◇青地釉7寸土鍋
◇飴釉7寸土鍋
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ユニークさも感じる持ち手ですが、伝統的なものです。
中身も入ればかなりの重さになる鍋もしっかりと持ちやすい形状です。
全体に均整の取れた美しいプロポーションです。

◆9寸土鍋(4人前後用)φ29cm h16.5cm ¥9,500(表記は全て外税)
◆7寸土鍋(1〜2人用)φ22.5cm h12.5cm ¥5,000
※8寸は現在品切れしています。

◇松山陶工場 8寸土鍋dsc_2306

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土味をそのまま生かした仕上がりです。
焼成すると赤みを帯びた温かな色合いが表出します。
昔ながらの素朴な風合いがあります。

◇6寸土鍋
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夜食に味噌煮込みうどんを作ってほしい。どなたか。

◇7寸深土鍋
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ごはんが美味しく炊ける深土鍋。
先日の忘年会で、こちらにトマト味のロールキャベツを作って持って来て下さった方がいて、見た目のおいしそうさと実際のおいしさに歓喜しました。

◆8寸土鍋 φ25cm  h17cm ¥5,000
◆6寸土鍋 φ20cm h12.5cm ¥2,700
◆7寸深土鍋 φ22cm h12cm ¥4,500

◇カネダイ陶器
行平鍋
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前回のブログでは、こちらの窯の焙烙(ほうろく)とおひつをご紹介しました。
こちらは、行平鍋です。
伊賀の白土に白釉を施し、さらに柔らかい印象になっています。
要所に鉄が巻かれ、輪郭が浮き上がります。
形といい、なんとも愛らしい鍋です。
鍋を愛してしまうなんて、ちょっと可笑しいですね。

◆6寸行平鍋 φ19cm h17.5cm ¥5,400
◆5寸行平鍋 φ16cm h15cm ¥3,800

手しごと 山藤

ノッティングなども入荷しています。冬の手しごと展中盤。

冬の手しごと展。
温かいお料理の食卓を中心にご提案しておりますが、

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さらにいろいろと追加で届いています。

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まずは外村ひろさんのノッティングです。
‘knot (ノット)’は「結び目」を意味し、経糸(凧糸)にウールの残糸を手で結び込み、絨毯のようなふかふかの椅子敷として仕上げたものです。
倉敷の本染手織研究所、およびノッティングの創始者である外村吉之介氏の元で学ばれた、確かな仕事に触れてみて下さい。

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小サイズ ¥18,000(税別)
大サイズ ¥20,000(税別)

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knot=結び目です。
ウールにチクチクしたイメージをお持ちかと思いますが、とても柔らかく温かく優しいさわり心地です。

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松本民芸家具のスツールにぴったり!

そして、焼き物もいくつか。

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土鍋以外にも、伊賀の土を使ったおひつや、焙烙(ほうろく)があります。
どちらも、あるとうれしい機能的な道具です。

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冷えたご飯を入れてレンジでチンをすると、
フタ裏の素焼き部分が水分を調整して、ふっくらとおいしさが戻ります。

伊賀焼おひつ(1合サイズ)
飴色 ¥2,400(税別)
白色 ¥4,800(税別)
※白色は、過去に朝日新聞に掲載された際の特別注文デザインのため、価格が異なります。
伊賀の美しい白い土をそのまま生かした色合いです。
持つ部分に滑り止めの彫りを入れ、フタ上部に2本、器の内外に1本ずつ入れた木炭でスッと引いたようなラインが、柔らかくも全体をひきしめています。

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フタは使わず、下の器はオーブンにも使えます。
ケーキもふっくらと仕上るようです!
フタがあると保管にも便利ですね。

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茶葉いり ¥3,200 (税別)
ごまいり ¥1,800(税別)

こちらも伊賀の白土をそのまま味わえる焙烙(ほうろく)です。
焙烙は現代では余りなじみが無くなりましたが、
「煎る」「炒る」ために用いる素焼きの鍋です。
・古くなって風味の飛んだ煎茶をほうじ茶にする。
・コーヒー豆の自家焙煎に挑戦する。
・ごまを炒る。銀杏を炒る。などなど。
ちょっとした楽しい時間がうまれそうな道具です。

小代焼ふもと窯も並べました。
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こちらは井上尚之さんのコップと7寸皿。
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縁のイッチン模様が面白い仕上がりになっています。

湯町窯、
小石原焼 太田哲三窯、
丹波立杭焼 俊彦窯、
出西窯、
やちむん、
小鹿田焼、
などなどもいろいろと引き続き並べています。

どうぞ「冬の手しごと展」へ!

手しごと 山藤

丹波立杭焼 俊彦窯、入荷しました。

今日は、先日入荷した丹波焼の一部をご紹介いたします。
丹波立杭焼きは日本六古窯のひとつで、はじまりは平安時代末期頃と言われています。
俊彦窯の清水俊彦さんは、河井寛次郎の弟子、生田和孝の直径の弟子であり「しのぎ」や「面とり」の優れた技術を持つ貴重な作り手です。
今回入荷した器たちにも、美しいしのぎや面取りがほどこされています。

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丹波焼といえば、白と黒の釉薬。特に黒釉は、濱田、河井の弟子で釉薬の研究者でもあった奥田康博が生み出した「奥田黒」ともいわれる美しい黒釉が特徴です。

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放射線状に施された精緻なしのぎ。深い黒釉が美しい5寸鉢。5,100円(税別)φ16㎝

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細めのしのぎが手になじむ飯椀。この季節、炊き込みご飯にいかがですか。2,700円(税別)φ12㎝

食卓をぴしっと引き締める俊彦窯の美しい器たち。普段使いはもちろん、これからの季節、ちょっとかしこまったお正月のテーブルにも活躍してくれそうです。

手しごと 中里

「冬の手しごと展」はじまりました

昨日から冬の手しごと展がスタートしました。
土鍋やホームスパンのマフラー、ウールソックスなど冬ならではのアイテムで店内がにぎやかになっています。
2日目の今日は、まさにぽかぽかの小春日和。
等々力渓谷に行った帰りに立ち寄ってくださる方もいらっしゃいました。

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小鹿田焼の雲助に紅葉ヒペリカムと白い椿を。

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湯町窯、入荷しています。

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鍋まわりの小物も少し。

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伊賀の土鍋で鍋パーティーしたいですね。

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盛岡から蟻川工房のホームスパンのマフラーも届いています!

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こちらは今日届いた佐藤多香子さんの裂織。

それぞれについて、またお伝えしますね。

手しごと 山藤