伊賀の土鍋

こんにちは。
いよいよ本格的に冬到来。
わたしも厚手のコートを引っぱり出してきました。
クリスマスももうすぐですね。そしてお正月。
一年の短さは知っているつもりですが、毎年毎年びっくりします。

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今日は、冬の手しごと展で中心に据えている伊賀の土鍋を紹介します。
伝統的に土鍋作りを継承する伊賀丸柱焼。
この地で産出する陶土は多孔質で、直火に耐えることができます。
ただし、それでもヒビは入ります。
ヒビが入って当たり前の土鍋。心配はご無用です。使っていると自然にふさがります。
空焚きしない。急冷しない。
少しだけ注意をすれば大丈夫。

現代では土鍋のヒビ割れを嫌い、外国産の鉱石を混ぜて生産されたものがほとんどですが、手しごとで扱う土鍋は伊賀の美しい白土だけで作られています。
伊賀本来の土色を生かし、柔らかい風合いを残しています。

◇やまほん陶房 青地釉9寸土鍋
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dsc_2291土色の影響を受けにくいので、青緑色が冴え冴えとしています。

◇飴釉9寸土鍋dsc_2290
陶土の粗さが透明質の飴釉の濃淡をひろい、味わいのある肌に仕上がります。

◇青地釉7寸土鍋
◇飴釉7寸土鍋
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ユニークさも感じる持ち手ですが、伝統的なものです。
中身も入ればかなりの重さになる鍋もしっかりと持ちやすい形状です。
全体に均整の取れた美しいプロポーションです。

◆9寸土鍋(4人前後用)φ29cm h16.5cm ¥9,500(表記は全て外税)
◆7寸土鍋(1〜2人用)φ22.5cm h12.5cm ¥5,000
※8寸は現在品切れしています。

◇松山陶工場 8寸土鍋dsc_2306

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土味をそのまま生かした仕上がりです。
焼成すると赤みを帯びた温かな色合いが表出します。
昔ながらの素朴な風合いがあります。

◇6寸土鍋
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夜食に味噌煮込みうどんを作ってほしい。どなたか。

◇7寸深土鍋
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ごはんが美味しく炊ける深土鍋。
先日の忘年会で、こちらにトマト味のロールキャベツを作って持って来て下さった方がいて、見た目のおいしそうさと実際のおいしさに歓喜しました。

◆8寸土鍋 φ25cm  h17cm ¥5,000
◆6寸土鍋 φ20cm h12.5cm ¥2,700
◆7寸深土鍋 φ22cm h12cm ¥4,500

◇カネダイ陶器
行平鍋
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前回のブログでは、こちらの窯の焙烙(ほうろく)とおひつをご紹介しました。
こちらは、行平鍋です。
伊賀の白土に白釉を施し、さらに柔らかい印象になっています。
要所に鉄が巻かれ、輪郭が浮き上がります。
形といい、なんとも愛らしい鍋です。
鍋を愛してしまうなんて、ちょっと可笑しいですね。

◆6寸行平鍋 φ19cm h17.5cm ¥5,400
◆5寸行平鍋 φ16cm h15cm ¥3,800

手しごと 山藤