倉敷緞通展開催中です。5/29(月)まで。

昨日から「倉敷緞通展」がはじまりました。

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初日は、作り手の瀧山雄一さんを迎え、おはなしをうかがいながら、
みなさん興味深そうに、触ったり、い草の匂いを嗅いだりしていました。

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恒例の2畳敷き、今年はこちらの柄です。

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どうしてもフレームアウトしてしまいます。。
長身の瀧山さんと同じくらい高さがあります。
今回は、定番柄No.1の2色を代えた、特別色バージョンです。

◎2畳敷き 約180cm×180cm ¥84,000(外税表記)

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今回特別な色柄はこの3種類です。
3枚の中央は、定番柄No.2の中央の赤色を落ち着いたグリーンに代えています。
左側のからし色のものは、廃盤となっている「旧No.12」という柄です。

◎玄関マット(大)約60cm×121cm ¥21,000円

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◎玄関マット(小) 約45cm×91cm ¥15,000

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◎テーブルランナー(特大)約15cm×91cm ¥5,600

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◎テーブルランナー(中)約15cm×45cm ¥2,300

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◎花瓶敷き 約17cm×18cm ¥1,300

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◎テーブルセンター(中) 約30cm×45cm ¥4,200

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材料の展示もしています。
ものの成り立ちがわかると、気付かなかったよさを知ったり、
大切に使う気持ちが芽生えたりします。

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表地の糸は、レーヨンと麻の混紡で、
柔らかいけどさらっとしていて、心地よいです。
右側のからし色とグリーンが今回の特別色です。

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裏地はい草です。
八代産の畳表に使われるものと同様です。
日本の気候には、日本の素材が合う。
至極当然のことのようですが、現代では忘れられがちです。

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1m以上の長さのい草を数本ずつ紙テープで巻いて「ヌキ」を作ります。
これが、裏地の緯糸です。
紙を巻くことで、い草の耐久度も増します。
表地の糸をループ上に加工した「リング糸」が表地の緯糸です。
この加工が絨毯(緞通)としてのフワフワ感を生んでいます。

湿気の多い日本の気候に合った敷物。
ぜひお試しになりませんか。
昭和初期に芹沢銈介がデザインした色柄は、
現代でも消して古びること無く、
和室にも洋室にもなじむ
スタンダードな優品です。

手しごと 山藤

「花とうつわ」開催しています。5/14まで。

昨日5/3から、企画展「花とうつわ」を開催しています。

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気持ちのよい季節になりましたね。
東京ではなかなか出会えませんが、
山に、里に、野に、
春が咲き乱れていることでしょう。

自然から少しいただいて、
手仕事の器に花を生けてみませんか。

例えば、

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星耕硝子 ピッチャー × ライラック
永見窯 ボウル × クレマチス・スノーボール
太田潤 小さい花さし

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奥原ガラス アイスバスケット × 花にら

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青森 瓶下げかご
和歌山 本宮ガラス 筒花瓶 × 小手毬

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宮城 深かご × 紅花・ワックスフラワー

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沖縄 読谷 そばちょこ × 多肉植物

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千葉 長芋かご × ハーブ苗

やはり手仕事のものは有機的で、
植物と本当によく合います。
花とうつわの組み合わせを考えるのもとても楽しいものです。

店内にもいろいろと飾ってみました。
ぜひ遊びに来て下さい。
5/14(日)、母の日まで開催しています。
贈り物にもよいですね。

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手しごと 山藤

佐藤多香子さんの裂織 その3

佐藤多香子さんの裂織その3は、中間色の組み合わせが絶妙なテーブルランナー。
長さがあるタイプです。
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IMG_4679太田潤さんの一輪挿しを載せて。
こちらの写真は自然光なので、実物に近い色合いです。

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壁に飾っても素敵です。

◇裂き織テーブルランナー
左:20㎝×85㎝ ¥5000(税別)
右:19㎝×88㎝ ¥5000(税別)

手しごと 中里

佐藤多香子さんの裂織 その2

前回に引き続き、追加入荷している佐藤多香子さんの織物のご紹介です。

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多香子さんの色使いは、華やかな色と落ち着いた色のバランスがよいです。

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◇裂き織 マット
20cm×30cm ¥2,200(すべて外税)

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柿渋染めと藍染めの麻糸をランダムな格子に織ったテーブルランナーです。
味わい深い濃淡の茶に、鮮やかな藍の青が映えます。中間色の緑がかった色味も自然な風合いに馴染んで素敵です。

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お気に入りの品に敷いて飾ってみてはいかがでしょう。
現在開催中の「お酒をたのしむうつわ」から、
倉敷ガラス、小谷栄次さんの片口と、
沖縄北窯、松田共司さんの渡名喜瓶を置いてみました。
とてもよく合いますね。

長さ違いもいくつかあります。

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◇柿渋染め 麻テーブルランナー
16cm×19cm ¥2,800(写真上)
16cm×51cm ¥3,600(写真下)
16cm×58cm ¥4,000
16cm×66cm ¥4,400

手しごと 山藤

佐藤多香子さんの裂織 その1

今日の東京は、寒さが少し和らぎよいお天気でした。冬はまだ続きますが、一足早く春を感じさせる裂織が入荷しましたので、少しご紹介します。

DSC_2289藍の濃淡が美しい鍋敷きです。約20㎝角、3600円
鍋の下に敷いてしまうのがもったいない美しさ。手しごとの店では、壁にディスプレイしてタペストリーのように楽しんでいます。

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藍の花瓶敷き。こちらも絶妙な配色。春を迎えるお部屋の模様替えに。
上:19×43㎝  4400円
下:19×47㎝  4800円

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花瓶敷きのアップです。

佐藤多香子さんの裂織は、入荷のたびにその配色の美しさにハッとさせられます。まだまだ入荷商品がございますので、次回またご紹介します。

手しごと 中里

「お酒を愉しむうつわ」開催しています。

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先週の土曜日から、「お酒を愉しむうつわ」を開催しています。
店内の様子をご案内します。

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左、沖縄の酒器、抱瓶(だちびん)と
右、秋田県楢岡焼の片口

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日本酒に映える楢岡の青です。
◇楢岡焼5寸片口 ¥3,000(全て税別)

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ペリカンピッチャーは、サングリアを作るのに最適です。
すぼまった口で、フルーツの甘みや香りが移ったワインだけを注げます。
レモンで爽やかな写真になりましたが、実は今が旬なのです。
◇奥原硝子 ペリカンピッチャー ¥4,400

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一番上、遠目にも異彩を放つ独特で美しい形は、
墓前に泡盛をお供えするための瓶です。
◇沖縄 北窯 渡名喜瓶 ¥11,000

小代焼ふもと窯の片口のほか、共手土瓶や湯呑も酒器としてちょうどよいです。(こちらの片口は販売済となりました)

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◇熊本 小代焼ふもと窯 湯呑 ¥1,200
◇ 〃 肩付徳利 ¥2,200

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◇倉敷ガラス 小谷栄次 片口 ¥10,000

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◇秋田 星耕ガラス ぐいのみ ¥2,400

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◇広島 西川ガラス 瓶 ¥13,200

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◇西川ガラス うぐいすタンブラー ¥3,800

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◇星耕ガラス 冷酒杯 ¥3,600

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花を生けている小鹿田焼の「雲助(うんすけ)」は、
かつてはお酒や醤油を醸造用の大樽から小分けに移し、一時的に貯蔵するための道具でしたが、
現代ではほとんど使われなくなりました。

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雲助にはこのような注ぎ口がついています。
ここから徳利や片口にうつされたんですね。
どこか愛嬌のある名前と姿です。

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◇小鹿田焼 坂本浩二窯 ビアコップ ¥2,700

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◇小石原焼 太田哲三窯 山道徳利 ¥7,200
◇ 〃 湯呑 ¥1,200

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◇星耕ガラス シェリーグラス ¥3,600
◇丹波立杭焼 俊彦窯 ローソク徳利 ¥3,700

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お酒のまわりのいろいろも。

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◇小鹿田焼 坂本浩二窯 2合徳利 ¥2,900
◇小代焼 ふもと窯 ぐい呑み ¥900

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◇楢岡焼 徳利 ¥2,200
◇ 〃 ぐい呑み ¥600

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◇小鹿田焼 柳瀬晴夫窯 尺一寸ふせ合わせ皿 ¥12,000
人が集まる時、直径約31.5cmの大皿を中心に据えると、一気にパーティーの雰囲気になりますね。

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◇小代焼 ふもと窯 ジキカン ¥3,600
このままお燗ができます。

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お酒はあまり関係のない一角。こちらは主に山陰のものです。
壁には佐藤多香子さんの裂き織。

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こちらは主に丹波立杭焼。
酒の肴にしっくりと合う器です。

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一杯セット。
春が来たらこれを縁側に持ち出して、花でも観ながら、、、

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沖縄ガラスのぐいのみや徳利もあります。

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ロックグラスやビールグラスなどのグラス類は、
年間通してのオールラウンダーです。
どうぞ愛用の品をみつけて下さい。

今日は店内一部をぐるっとご紹介しました。
手しごとにお買い物に来た気分になっていただけたでしょうか。
もちろん、実際手に取っていただけるのがよいのですが、
電話やメールフォームでもお問い合わせいただければご対応いたします。

手しごと 山藤

太田哲三窯 入荷のおしらせ

あけましておめでとうございます。
本年も、手しごとでたくさんのよい出会いがあるように願い、人と人と手仕事とをつなぐ役割ができるよう、心新たに営業して参ります。
みなさまどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年さっそく小石原焼、太田哲三窯が入荷しています。
その中から数点ご紹介いたします。

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◇6寸櫛描き皿
φ18cm h3cm ¥2,700(全て外税)

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◇5寸櫛描き皿
φ15cm h2.5cm ¥2,000

素朴ながら何を載せても気の利いた感じにみえる魔法のお皿です。
柔らかさとシャープさを兼ねそろえた櫛描きの直線と
しっかりとしたフチ取りがそうみせるのだと思います。
無国籍な雰囲気も魅力です。

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◇5寸皿(トビカンナ/打刷毛目)
φ15cm h2.5cm ¥1,500

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小石原焼のトビカンナは、ストロークが短めでダイヤ型にみえたりもします。

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焼成時の酸素の具合などで、通常より青みがかったものもきれいです。

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技法や色が様々でも統一感があるので、別々で揃えても楽しいと思います。

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◇8寸皮くじら皿
φ24cm h3cm ¥4,400

白地に黒いフチ取りをしたものを「皮鯨」とよびますが、
こちらはフチに巻くはずの飴釉を大きく外した遊び心のあるお皿。
白化粧地に無造作に遊ぶ伸びやかな線がきれいです。
適度に深く、中央は平らに近いので、
メインディッシュに、サラダに、幅広く活躍する事と思います。

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◇フチ有小鉢
フチぽん描き/フチ打刷毛目 φ12.5cm h4.5cm ¥1,900
フチ指描き φ11cm h3.5cm ¥1,300

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端正な形に、

dsc_2329描き始めと終わりが、きっちりとしまわれたぽん描きのラインが、
見ていてとても小気味よいです。
熟練した丁寧な仕事が見え隠れして、みていると清々しいよい気持ちになるのです。

手しごと 山藤

有田・大日窯のこと

12月も後半にさしかかろうとしています。
だんだんと今年の片付けと来年への準備をし始める頃でしょうか。
今日はお正月にも活躍する佐賀有田の大日窯の器をご紹介します。

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高級品のイメージがある有田焼の中でも、大日窯は、庶民の器としても作られていた初期伊万里の風合いをいまに再現する窯元です。

地元の天然材料などを主に調合した釉薬は、やや青みがかった穏やかな白をあらわします。
染付の呉須(顔料)にも、地元の山から採った黄土を使い、目にも優しい落ち着いた藍色は、柔らかな白い釉肌に溶け込むようになじみます。
絵付けは全て、現当主久保博志さんのお母さま、トシエさんお一人による熟練の手描きです。

美しい物を作るために天然材料を多用する事は、思い通りに行かない苦労も多くすることになります。
状態が一定ではないため色の濃淡に差が出る事がありますが、トシエさんの流れるような手描きと相まり、むしろ味となっています。
便利さと美しさとは、相反する事が多いと感じます。

さて、まずは白の美しさのよくわかるシンプルなものから。
そばちょくは当店の前オーナー故久野恵一がデザインした形です。

dsc_2320◇ダシ徳利(久野オリジナル呉須線巻)φ8cm h7cm ¥1,500(すべて外税)
◇そばちょく φ7.5cm h6.5cm ¥1,200
◇そばちょく呉須線巻 φ8cm h7cm ¥1,400

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dsc_2281◇細徳利 φ6cm h11cm ¥1,700
◇そばちょく 線巻赤 φ8 h6.5cm ¥1,600
◇そば型ぐいのみ φ6cm h4.5cm ¥1,200

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◇5寸皿赤線巻 φ15cm h2cm ¥1,800
◇5寸皿格子 φ15cm h2cm ¥1,700

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◇3寸皿赤線巻・赤絵 φ9cm h2cm ¥1,000
◇3寸皿格子 φ9cm h2cm ¥900

お醤油皿に。

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◇バターケース 赤絵竹紋 w8.5cm d12cm h3.5cm ¥3,500
◇バターケース 花柄赤絵 ¥3,500
◇小物入れ 花柄 ¥3,000
◇小物入れ 赤絵亀甲紋 ¥4,700

バターケースにはナイフ用のくぼみがあります。
小物入れは、食器としてお漬け物や佃煮をいれるのにもちょうどよく、
フタがあると、冷蔵庫内で重ねられ、匂いも遮断できます。
そのまま食卓に出しても見栄えがするので、
お正月のお料理を小分けにしていれるのもおすすめ。お重の中で他と混ざってほしくない、栗きんとんや黒豆をいれるのにぴったりです。

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dsc_2306◇4寸端反小鉢 φ11.5cm h3cm ¥1,400

大日窯を示す印も手描きです。
久野オリジナル注文品には、右手の「長丸にちょん」印が入っています。

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◇干支鈴 白 ¥380

毎年恒例の干支の陶(磁)鈴で。来年は酉年です。
手のひらにコロンで、鈴の音もコロンと愛らしいです。
赤絵のタイプは既に売り切れてしまいました。


先日大日窯に伺った時の事を少し。

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久保トシエさん

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素焼きの器体に黄土色の顔料で描かれるうさぎ。
釉をかけて高温で還元焼成すると右側の完成品の色合いに変化し、大きさもこんなに変わります。

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これが呉須の主成分である地元の山で採取された黄土、通称おに板です。
偶然にも本焼き失敗の皿にのせられ、地の色と焼成後の色の変化が見てとれておもしろいですね。
同じようにやっていてもたまにこのような事が起こるそうです。
天然材料の難しさなのでしょう。

職人の日々の試行錯誤があって、その仕事が私たちの手に届く事、忘れずに感謝したいと思います。

手しごと 山藤