作成者別アーカイブ: 手しごとスタッフ

民藝の教科書展 @湘南蔦屋書店

15日(火)より、湘南蔦屋書店で 民藝の教科書展 始まりました。
搬入では、当初予定していた展示スペースでは足りずに、什器をさらに追加してところ狭しと展示しました。ぎっしり並んだうつわたちの中から、ぜひお気に入りを見つけてみてください!

IMG_2080
毎週、新しいうつわも追加されますので、お楽しみに。

会期:2016年3月15日(火)〜4月10日(日)
時間:8:00〜23:00
会場:湘南蔦屋書店(料理本フロア)
神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1湘南T-SITE2号館
TEL 0466-31-1510
主催:手しごと

手しごと 中里

倉敷緞通とは

当店で扱わせていただいてる’倉敷緞通’ですが、民藝愛好家の間で長らく定番として愛されてきた敷物です。
元々倉敷で生産されていた い草を利用した絨毯(緞通)に、民藝の父である柳宗悦が目をとめたのが始まりで、染色家芹沢銈介が表地に縞柄のデザインを施し、’倉敷緞通’と名付けられました。

一度は生産が途絶えたこの倉敷緞通を再興したのが瀧山雄一さんで、芹沢意匠を継承し守り続けていらっしゃいます。

DSC_2683
テーブルセンター(大)36cm×73cm ¥7,700(税別)

20140418_682457
三鷹カパリスンでの過去の展示会の様子

先日、倉敷にある瀧山さんの工房を訪れました。
どっしりと風格のある玄関です。

genkan

製作の工程を少しご紹介します。

1)裏地「ヌキ」製作

IMG_2817
い草数本を紙のテープで巻きます。機械は瀧山さんがご自身で製作されています。
この裏地のい草が大きな特徴であり、軽やかで風通しのよい絨緞となります。
日本の気候に合い、もちろん畳との相性は抜群です。
この普遍的なデザインは、和洋を問わず空間をモダンな雰囲気にしてくれるので、和室に敷くのにも適しています。

倉敷では以前い草の生産が盛んに行われ、緞通以外にも’花むしろ’の製造も有名です。

2)表地「リング糸」製作
IMG_2830
一番下の段の糸巻きの茶色の糸を芯にして、
下から二段目で、表地になる色糸を巻き付けます。
IMG_2833

そこにさらに茶色糸を巻き付けると、

IMG_2837
ふわふわのリング糸ができます。
これが絨毯としての柔らかさを生んでいるのです。
表地の糸にはレーヨンに少し麻を混ぜた糸が使われ、このさらりとした肌触りは冬以外も1年中快適にお使いいただけます。
(レーヨンは木質材料を再生した繊維で化繊とは異なります)

IMG_2838
リング糸は巻き取られ織機へ。

3)織り
IMG_2823
IMG_2826
この巨大な機では、幅1間(約180cm)の敷物を織ることができます。

IMG_2821
茶色の経糸に対し、リング糸とヌキが緯糸として二重に入ります。
これだけの大きな織物を瀧山さんは1人で軽快にタンタンと織ります。
そのための独自の工夫が随所にみられます。

最後に縁の縫製をして完成します。

倉敷緞通がどういうものかおわかりいただけましたでしょうか。

☆もっと詳しく知りたい方は、倉敷緞通HPをどうぞご覧下さい。
また、近いうちに倉敷緞通展の催しも予定しておりますので、詳細をまた当HPでお知らせします。
お楽しみに!

手しごと 山藤

砥部焼・中田窯のうつわ

今日ご紹介するのは砥部焼の蕎麦猪口と、臼型フリーカップ。
中田窯の土はあえて鉄分を混ぜているので、とてもあたたかみのある風情です。

IMG_7241砥部焼 中田窯 蕎麦猪口(小/φ約7.5cm・h約6cm/1,300円税別)

蕎麦猪口って、結構いろいろ使えるんですよね。
名前そのままに蕎麦猪口としてはもちろん、湯呑として煎茶を飲んだり、珈琲や紅茶を入れたり。
フルーツやアイスクリームのうつわとして使っても◎
書いているうちにアフォガードが食べたくなって来ました。

IMG_7242砥部焼 中田窯 臼型フリーカップ(φ約10cm・h約12.5cm/3,600円税別)

こちらはたっぷりサイズ。
お茶や珈琲も良いですが、やはり焼酎ですかね。梅入りお湯割り。
夏はガラスも良いですが、感触の冷たいこんな磁器のうつわで水割りも良いですね。

最後に、上の写真で敷いている布をご紹介。IMG_7243こちらはインドのブロックプリントのハンカチです。
手仕事の素朴さがにじむ可愛らしいハンカチ。大判なのでお弁当包みや、今回使ったように何かの下に敷いたり、かぶせたり、なかなかの優れものです。
700円(税別)とお手頃価格なのも嬉しいですよね。
ホワイトデーにもまだ間に合いますよ!

手しごと 堀田

3月15日より「民藝の教科書展」@湘南蔦屋書店

全国各地の’いまの民藝’を丁寧に紹介した人気シリーズ「民藝の教科書」全6巻。この中に登場する手仕事の品々をご紹介する「民藝の教科書展」を湘南蔦屋書店で開催します。
湘南蔦屋書店のある湘南TーSITEは、書籍はもちろん雑貨や洋服などのショッピング、レストランでのお食事も楽しめる施設です。暖かくなるこの季節、日本の手仕事を探しに足を運んでみてください。全国各地の民藝のうつわやコップなど取り揃えております。民藝の教科書展

会期:2016年3月15日(火)〜4月10日(日)
時間:8:00〜23:00
会場:湘南蔦屋書店(料理本フロア)
神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1
TEL 0466-31-1510
主催:手しごと

手しごと 中里

手仕事と花のある暮し

春はお花屋さんをのぞくのが楽しい季節ですよね。
チューリップやミモザを見ると、まだ寒くても春の足音を聞いたような気持ちになります。
今日はそんな春のお花を活けるのにピッタリなうつわをご紹介。

IMG_7228沖縄 筒花瓶(¥3,600税別)
北窯で修行をして独立した、若手職人のもの。絵付けがとっても綺麗。
ミモザをばさっと活けたり、チューリップやガーベラを2〜3本活けたり、色々楽しめそう。
高さ14cmほどなので、台所でおたまや菜箸を入れるにも良いサイズですよ。

IMG_7229沖縄 渡名喜瓶(小 h12.5cm ¥2,000税別/大 h18cm ¥3,600税別)
こちらも筒花瓶と同じ、沖縄の若手職人によるものです。
口が小さいので、一輪挿しに良いですね。このまま飾っても絵になります。

IMG_7230出西窯 スプーン立て(¥2,900税別)
高さ7.5cmほどなので、デザートスプーンなどを立てるのに良いサイズです。
お花を活けてもきっと素敵。黒はお花が映えますし、呉須もマーガレットなどの小さな白いお花や、グリーンが合いそうです。

IMG_7231小石原焼 ミルクピッチャー(左/¥2,000円税別)
小鹿田焼 ミルクピッチャー(右/¥2,000円税別)
それぞれ高さ7.5cmほどのミルクピッチャー。
小さな野の花を活けたら、さぞ可愛らしいことでしょうね。
ローズマリーなどのハーブを活けても素敵かもしれません。

IMG_7232真壁 磨き土器 筒花瓶(¥3,000税別)
これだけシンプルだと、お花がより美しく見えること間違いなし。
アネモネやポピーをたくさん活けてに色鮮やかに見せたり、白いカラーだけでスッキリ見せたり、様々な表情を楽しませてくれます。

IMG_7233最後に、私物公開。
福岡の太田潤さんの瓶に、チューリップを。玄関を通るたび、癒されます。
皆様も手仕事と花のある暮し、いかがでしょうか?

手しごと 堀田

宮内窯のものが入荷しました

少し前に朝日新聞に掲載されたこともあり、大人気で品切れになっていた宮内窯の目片口。
今回は4寸(1,200円)6寸(2,000円)8寸(3,400円)が入荷しました(※すべて税別)。

FullSizeRender8寸はなかなかの迫力です。
ホームパーティに自家製ごまドレ(もちろんこの目片口ですって下さいね!)で和えたサラダなんかをドンと出したら、さぞかし素敵でしょうね。

8寸目片口のお隣にあるのは、こちらも宮内窯の5.5寸皿(1,100円税別)。
石見の硬質な土だからこそ出来る、平たい洋皿。
白いお皿ですが、釉薬の流れた様子が見えて手のぬくもりが感じられます。

IMG_72114寸と6寸は普段使いに重宝しそうなサイズ。
片口になっているので、作ったタレやすった山芋なんかをこのまま注げます。
すったそのままを食卓に置いて、絵になるのが嬉しいですよね。
ちなみに6寸目片口のお隣は5寸片口(1,500円税別)。目がないタイプです。

少しずつ春らしく暖かくなってきて、お出かけが楽しくなる季節。
是非お散歩がてら、実物をご覧になりにいらして下さいね。

手しごと 堀田

白木のパン皿、育ってきました

こんにちは。だんだんと暖かくなってきましたね。
さて、今日は約2年間使った白木のパン皿をご紹介します。IMG_2007
上が約2年使用したもの。下は同系色の新品です。比べてみるとよくわかりますね。実は、我が家はそれほどパン食が多い方ではありませんが、これくらい色が変化しました。今日のパンは近所のパンやさんのクロックムッシュでしたが、普段はクロワッサンやデニッシュなどが多いので、油が良く染みたのかな?と思っています。
これから先、もっと飴色が深くなってツヤも出てくるはず。楽しみです。

わたなべ木工 欅白木パン皿  W220×D150mm   2,800円(税別)

手しごと 中里

組み合わせの楽しみ

器の楽しみ方のひとつとして、テーブル上での組み合わせがあります。
民藝の品は、違う土地で別の人に作られても、並べられてしっくりと馴染む事があります。
服を選ぶように、今日はこのカップでカフェオレを飲みたいから、ポットはこれにしましょう、なんて、考えるとワクワクしませんか。

例えば、

◎その一

DSC_2642

島根 出西窯 モーニングカップ w12cm h8.5cm(¥3,400税別)
島根 宮内窯 ポット w21cm h11.5cm(¥6,000税別)
島根 森山ロクロ工作所 急須台 ケヤキ木地 直径13.5cm(¥1,800税別)

無作為に選びましたが全て島根県でした。どおりでしっくりきすぎました。
ポットもカップもともに大容量でたっぷりとティータイムが楽しめます。

◎その二

DSC_2660

島根県 森山窯 ポット w18cm h11.5cm(¥8,700税別)
愛知県 瀬戸本業一里塚窯 湯呑(小) w6.5cm h4.5cm(¥800税別)
岡山県 倉敷緞通 花瓶敷き w18cm h17cm(¥1,300税別)

一見バラバラな雰囲気の物も調和をみせます。

◎その三

DSC_2665

大分 小鹿田焼 黒木富雄(昌伸)窯 4.5寸飯碗 w13cm h5.5cm(¥1,500税別)
大分 小鹿田焼 黒木富雄(昌伸)窯 4寸深茶碗 w12cm h7cm(¥2,300税別)
福井県 若狭塗 乾漆箸(大) 22.5cm(¥600税別)
島根県 森山窯 箸置き 5.5cm×2.5cm(¥400税別)

同じ窯元の全く別の意匠のものを合わせるというのもやっぱりいいですよね。
深茶碗には豚汁なんかどうでしょう。

みなさんもお気に入りの組み合わせ、発見してみてはいかがですか。

手しごと 山藤