仁行和紙(杉皮紙)について

店の中もだんだん春らしくなってまいりました。

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能登の仁行和紙が入荷しています。
通称「杉皮紙」といい、文字どおり、杉の樹皮から作られる個性的な和紙です。
この焦げ茶色が着色をしていない自然そのものの色で、他4色のバリエーションは脱色によります。ゆえに、着色とは異なる素材本来の美しさを保っています。
この野趣溢れる風合いを、インテリアとして取り入れるとおもしろいです。
壁紙やふすま紙にしてももちろん素敵です。
お客様がいらっしゃる際など、テーブルに敷いてみるとそれだけで非日常の演出ができます。

/大判紙(62×99cm)¥600/枚
(ランチョンマット(42×32cm)は今回入荷していませんのでご注文になります。)

普通の和紙よりぐっと素朴な風合いを、目と指で確かめてみて下さい。

☆さらに詳しくは、
手仕事フォーラム / フォーラムが選ぶ・この逸品 / 仁行和紙
をどうぞご覧下さい。

手しごと 山藤

森山ロクロ工作所のもの入荷してます

島根の森山ロクロ工作所から、完売していた拭き漆のお盆が入荷しました。
シンプルでいながら味わいがあり、ちょうどいい厚みで持ちやすく使いやすい、このケヤキの丸盆。
木工品ならではのやわらかい手触りで、使い込むとよりいい風情に育っていきます。IMG_7534森山ロクロ工作所 丸盆
・8寸(φ24cm) 7,000円税別
・9寸(φ27cm) 9,300円税別
・1尺(φ30cm) 11,600円税別

こちらは8寸丸盆です。
お客様にお茶とお菓子をお出ししたり。IMG_7529
湯呑 800円税別(瀬戸・一里塚本業窯)
小皿 1,000円税別(福岡・小石原焼 太田哲三窯)
茶托 1,300円税別(島根・森山ロクロ工作所)

自分のおやつをテーブルに運んだり。IMG_7532
フリーカップ 1,400円税別(沖縄・北窯)
小皿 1,000円税別(福岡・小石原焼 太田哲三窯)

今回は、名刺盆とペン皿も入荷しております。
名刺盆はまさに名刺サイズ。
ペン皿はペンだけでなく、ついテーブルやデスクにそのまま置いてしまいがちな、アクセサリーなどちょっとした小物をおさめるにもいいサイズです。IMG_7484
名刺盆 5,100円税別(22cm×13.5cm)
ペン皿 4,400円税別(22.5cm×10cm)

名刺盆はこんな感じでトレイとしても。
さて小皿にはどんなお菓子をのせましょうか。IMG_7542湯呑 1,200円税別(沖縄・読谷村)
小皿 500円税別(沖縄・読谷村)

IMG_7545マグカップ 2,200円(熊本・小代ふもと窯)
小皿 1,000円税別(瀬戸・一里塚本業窯)

手しごと 堀田

吉祥寺で「民藝の教科書展」開催決定!

ただいま湘南蔦屋書店にて「民藝の教科書展」絶賛開催中ですが、間髪入れずに吉祥寺でも開催します!

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昨年にも開催させて頂いた吉祥寺パルコブックセンターで、2回目となる「民藝の教科書展」。
湘南も尾山台もちょっと遠い……と断念していた皆様、ご期待下さい。
この頃には故・久野恵一の新たな本も出ておりますので、そちらもお楽しみに!

「民藝の教科書展」
会期:2016年4月16日(土)~5月8日(日)
時間:10:00~21:00
会場:吉祥寺パルコブックセンター
〒180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-5-1
吉祥寺パルコ B2F(JR 吉祥寺駅より徒歩 4 分 )
TEL:0422-21-8122

湘南蔦屋書店ではまだまだ4月10日まで開催しておりますので、お近くの方はどうぞお出かけ下さいね。
湘南T-SITEの様々なお店を巡るのも、なかなか楽しいですよ。
会場の様子はこちらのブログから→民藝の教科書展 @湘南蔦屋書店

野外での食事に

尾山台は春めいてきました。
三寒四温といいますが、だいたい三温(?)あたりでしょうか。
桜の開花も今年は例年より早そうですね。
お花見やピクニック、青空の下での食事を想像して心躍ります。
お庭やベランダにテーブルを出してのこんなランチタイムを妄想しています。

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インド綿のクロスを木のテーブルに広げ、
杞柳細工の尺1寸盆ざるにパンをゴロゴロとのせて、
こんがり焼いたパンはそれぞれわたなべ木工の白木のパン皿に、
縁の緑色がかわいいやちむんの小皿にとった赤いイチゴジャムをつけて、
奥原硝子のもやい型タルコップや平岩愛子さんのモールグラスにオレンジジュースを注ぎ、、、
おひさまのあたたかさをありがたく思いながら、おいしい食べ物とうつくしい手仕事の道具に胃と心が満ち足りて行きます(妄想です)。

ああ、食べたい。満開の桜の下で。

わたしはお花見などにもガラスのコップや木のお皿を持って行きたいほうです。
少し面倒でも、使い捨てのプラスチックのコップや紙皿より気持ちがよいのです。

手しごと 山藤

民藝の教科書展 @湘南蔦屋書店

15日(火)より、湘南蔦屋書店で 民藝の教科書展 始まりました。
搬入では、当初予定していた展示スペースでは足りずに、什器をさらに追加してところ狭しと展示しました。ぎっしり並んだうつわたちの中から、ぜひお気に入りを見つけてみてください!

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毎週、新しいうつわも追加されますので、お楽しみに。

会期:2016年3月15日(火)〜4月10日(日)
時間:8:00〜23:00
会場:湘南蔦屋書店(料理本フロア)
神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1湘南T-SITE2号館
TEL 0466-31-1510
主催:手しごと

手しごと 中里

倉敷緞通とは

当店で扱わせていただいてる’倉敷緞通’ですが、民藝愛好家の間で長らく定番として愛されてきた敷物です。
元々倉敷で生産されていた い草を利用した絨毯(緞通)に、民藝の父である柳宗悦が目をとめたのが始まりで、染色家芹沢銈介が表地に縞柄のデザインを施し、’倉敷緞通’と名付けられました。

一度は生産が途絶えたこの倉敷緞通を再興したのが瀧山雄一さんで、芹沢意匠を継承し守り続けていらっしゃいます。

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テーブルセンター(大)36cm×73cm ¥7,700(税別)

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三鷹カパリスンでの過去の展示会の様子

先日、倉敷にある瀧山さんの工房を訪れました。
どっしりと風格のある玄関です。

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製作の工程を少しご紹介します。

1)裏地「ヌキ」製作

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い草数本を紙のテープで巻きます。機械は瀧山さんがご自身で製作されています。
この裏地のい草が大きな特徴であり、軽やかで風通しのよい絨緞となります。
日本の気候に合い、もちろん畳との相性は抜群です。
この普遍的なデザインは、和洋を問わず空間をモダンな雰囲気にしてくれるので、和室に敷くのにも適しています。

倉敷では以前い草の生産が盛んに行われ、緞通以外にも’花むしろ’の製造も有名です。

2)表地「リング糸」製作
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一番下の段の糸巻きの茶色の糸を芯にして、
下から二段目で、表地になる色糸を巻き付けます。
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そこにさらに茶色糸を巻き付けると、

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ふわふわのリング糸ができます。
これが絨毯としての柔らかさを生んでいるのです。
表地の糸にはレーヨンに少し麻を混ぜた糸が使われ、このさらりとした肌触りは冬以外も1年中快適にお使いいただけます。
(レーヨンは木質材料を再生した繊維で化繊とは異なります)

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リング糸は巻き取られ織機へ。

3)織り
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この巨大な機では、幅1間(約180cm)の敷物を織ることができます。

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茶色の経糸に対し、リング糸とヌキが緯糸として二重に入ります。
これだけの大きな織物を瀧山さんは1人で軽快にタンタンと織ります。
そのための独自の工夫が随所にみられます。

最後に縁の縫製をして完成します。

倉敷緞通がどういうものかおわかりいただけましたでしょうか。

☆もっと詳しく知りたい方は、倉敷緞通HPをどうぞご覧下さい。
また、近いうちに倉敷緞通展の催しも予定しておりますので、詳細をまた当HPでお知らせします。
お楽しみに!

手しごと 山藤

砥部焼・中田窯のうつわ

今日ご紹介するのは砥部焼の蕎麦猪口と、臼型フリーカップ。
中田窯の土はあえて鉄分を混ぜているので、とてもあたたかみのある風情です。

IMG_7241砥部焼 中田窯 蕎麦猪口(小/φ約7.5cm・h約6cm/1,300円税別)

蕎麦猪口って、結構いろいろ使えるんですよね。
名前そのままに蕎麦猪口としてはもちろん、湯呑として煎茶を飲んだり、珈琲や紅茶を入れたり。
フルーツやアイスクリームのうつわとして使っても◎
書いているうちにアフォガードが食べたくなって来ました。

IMG_7242砥部焼 中田窯 臼型フリーカップ(φ約10cm・h約12.5cm/3,600円税別)

こちらはたっぷりサイズ。
お茶や珈琲も良いですが、やはり焼酎ですかね。梅入りお湯割り。
夏はガラスも良いですが、感触の冷たいこんな磁器のうつわで水割りも良いですね。

最後に、上の写真で敷いている布をご紹介。IMG_7243こちらはインドのブロックプリントのハンカチです。
手仕事の素朴さがにじむ可愛らしいハンカチ。大判なのでお弁当包みや、今回使ったように何かの下に敷いたり、かぶせたり、なかなかの優れものです。
700円(税別)とお手頃価格なのも嬉しいですよね。
ホワイトデーにもまだ間に合いますよ!

手しごと 堀田

手仕事と花のある暮し

春はお花屋さんをのぞくのが楽しい季節ですよね。
チューリップやミモザを見ると、まだ寒くても春の足音を聞いたような気持ちになります。
今日はそんな春のお花を活けるのにピッタリなうつわをご紹介。

IMG_7228沖縄 筒花瓶(¥3,600税別)
北窯で修行をして独立した、若手職人のもの。絵付けがとっても綺麗。
ミモザをばさっと活けたり、チューリップやガーベラを2〜3本活けたり、色々楽しめそう。
高さ14cmほどなので、台所でおたまや菜箸を入れるにも良いサイズですよ。

IMG_7229沖縄 渡名喜瓶(小 h12.5cm ¥2,000税別/大 h18cm ¥3,600税別)
こちらも筒花瓶と同じ、沖縄の若手職人によるものです。
口が小さいので、一輪挿しに良いですね。このまま飾っても絵になります。

IMG_7230出西窯 スプーン立て(¥2,900税別)
高さ7.5cmほどなので、デザートスプーンなどを立てるのに良いサイズです。
お花を活けてもきっと素敵。黒はお花が映えますし、呉須もマーガレットなどの小さな白いお花や、グリーンが合いそうです。

IMG_7231小石原焼 ミルクピッチャー(左/¥2,000円税別)
小鹿田焼 ミルクピッチャー(右/¥2,000円税別)
それぞれ高さ7.5cmほどのミルクピッチャー。
小さな野の花を活けたら、さぞ可愛らしいことでしょうね。
ローズマリーなどのハーブを活けても素敵かもしれません。

IMG_7232真壁 磨き土器 筒花瓶(¥3,000税別)
これだけシンプルだと、お花がより美しく見えること間違いなし。
アネモネやポピーをたくさん活けてに色鮮やかに見せたり、白いカラーだけでスッキリ見せたり、様々な表情を楽しませてくれます。

IMG_7233最後に、私物公開。
福岡の太田潤さんの瓶に、チューリップを。玄関を通るたび、癒されます。
皆様も手仕事と花のある暮し、いかがでしょうか?

手しごと 堀田