作成者別アーカイブ: 手しごとスタッフ

小代焼ふもと窯仕入れ日記

先日、小代焼ふもと窯へ仕入れに行った時の様子をご報告
この日は素焼きをされていました。

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焼き物は成形したあとそのまま釉薬をかけると釉薬の重みで沈んだり、ゆがんだりするため、
釉薬を掛ける前に素焼きして一度焼き固めるのです。ふもと窯さんでは、素焼きも登り窯をつかいます。

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素焼きはあまり温度を上げる必要がないので、住宅の廃材がくべられていました。
角材が燃えています。

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窯元の井上泰秋さん。久野さんの依頼で雑誌の企画のために鉢をつくっていただきました。
形のしっかりした鉢ができあがります。あっという間に6個ほどを作ってしまわれました。

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窯の前で窯元の井上泰秋さんと工人の皆さん。作る人の顔が見えると、器との距離もぐっと縮まります。

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小代焼ふもと窯の皆さん、ありがとうございました。

手しごと 西村

倉敷緞通の新色が入荷しました

先日三鷹のカパリスンでの「手仕事のある暮らし展」でも販売されていた、
倉敷緞通の新色が入荷しました。
定番製品の色を茶、オリーブ、カーキに置き換えたもの。
定番カラーもいいですが、これは秋に似合うぐっと落ち着いた雰囲気です。
玄関マットやテーブルランナー、花瓶敷などサイズもいろいろ揃っています。
お求めの方はお早めにどうぞ。

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手しごと 西村創太

東北・仙台手仕事フォーラム2014のポスターができました

東北・仙台手仕事フォーラムのポスターが出来上がりました。

大きく「稲」と「手」の文字。
その下の型染めは「稲穂」と農具としてつかわれる編粗品「箕」。

そう、今年のテーマは東北の稲作と手仕事です。
東北は誰もが知る稲作の国であり、稲作の副産物である稲藁は、古くから身近な材料として、衣服や容器など身近な道具を作るのに使われてきました。

手仕事を考える上で稲作はとても関係の深いテーマなのです。

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会場は仙台市若林区の林光院さん
26日は、民俗研究家の結城登美雄氏をお迎えし、手仕事フォーラム久野代表と、
「稲作と手仕事の未来」をテーマに対談が行われます。
また、25日、26日には、東北を中心にした全国のかご、ざる、盛岡の蟻川工房のホームスパンなども展示販売します。

対談と合わせて東北の編組品を手にする良い機会です。
手仕事フォーラムの年に一度の大イベント。是非足をお運びください。

詳細は下記をご覧ください。
http://teshigoto.jp/common/img/2014sendai_forum.pdf

手しごと 西村創太

小代焼の表情

小代焼を見ていて面白いなあと思うのは、一枚一枚で全く異なるその表情。
真っ白なものもあれば、青みがかったり、黄みがかったり。
また、掛けられた釉薬が溜まったり、流れたり。
この表情が大切なため、仕入れの時にも一枚ずつ確認しながら仕入れる商品を選んでいます。

この表情の違いは、釉薬は籾殻灰の釉薬の掛け方、窯の中での火のあたり方、ふりもの(窯の中で灰や土の粒などが落ちたもの)によって生まれてくるそうです。
写真を撮ってみました。
どうですか?皆さんはどんな表情が好きですか?


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手しごと 西村創太

小代焼ふもと窯 マグカップ

先日窯を訪れて仕入れて来た小代焼ふもと窯の商品が入荷しました。
その中からマグカップをご紹介。

朝晩が涼しく、昼間はちょっと暑い。コーヒーはホットを飲もうかアイスにしようかよく悩んでしまいます。
このマグカップ、藁灰の白い釉薬がたっぷりと掛けられ、コーヒーの黒色にもよく合います。面取りされたものは特に、釉薬の流れがよく見えて面白い。
見ているとつい「今日は豆を挽いてホットコーヒーを入れてみようかな。」
そんな気にさせるマグカップです。

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小代焼ふもと窯 マグカップ 2,900円(税別)
サイズ:φ 9cm、h 9cm

手しごと 西村創太

手仕事フォーラム会報誌SILTAのご紹介

今日は手仕事フォーラムの会報誌「SILTA」をご紹介。

SILTA(シルタ)は、フィンランド語で「橋」を意味し、つくり手とつかい手をつなぐ橋渡しを目指す手仕事フォーラムの思いが込められています。

毎号、産地を旅した成果や、年に一度の全国フォーラムの報告などテーマを絞った特集と
つくり手を取材し、仕事に対する思いや今後の展望を聞く「つくり手に聞く」、
逸品が生まれてくる背景や魅力を解説した「フォーラムが選ぶ逸品」
の連載記事を掲載。16Pの冊子に内容を凝縮して情報をお届けしています。

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手前味噌ではございますが、、、24号では、手しごとが特集されています。
手しごとの開店の経緯、民藝の大先輩や先輩のお店からのメッセージなど
手しごとの自己紹介になるような一冊です。

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SILTAは手しごと店頭でも販売しています。
どうぞお越しの際は、手にとって読んでみてください。

SILTA 100円(税込)

手しごと 西村創太

手仕事カレンダーのある風景

昨日ご紹介した日本の手仕事カレンダー、
手仕事フォーラムで2010年から作られているので、産地を旅した際に出会うことも。
見つけるととても嬉しくなります。本日は旅先で見つけたカレンダーのある風景をご紹介。

まずは、沖縄読谷村の横田屋窯。
知花さんと久野さんが話している、奥の壁面、サンプルが並ぶ壁に貼られています。
すっかり馴染んでいますね。

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続いては、長岡市にある、CURRY+CAFE daisyさん。ものが好きなご夫婦が経営されていて、毎年5−6月頃に、てしごと逸品の会が開催されています。
白い壁に青いテープで、窓にはピッチャーやガラスが飾られています。

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続いては卓上カレンダー、こちらは、秋田大仙市の星耕硝子さんの工房入り口に。
伊藤さんの美しい瓶に並んで。

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最後は昨日紹介した小田中さんの工房。
丁度夏だったので、暖簾やすだれがかかる中、
小田中さんの型染の敷物の上に。とても涼しげです。

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さあ、このカレンダーを皆さんはどう飾りますか?

手しごと 西村創太

2015年日本の手仕事カレンダー入荷しました

2015年日本の手仕事カレンダーが出来上がりました。
手仕事フォーラムのオリジナルとして毎年作っているもので、
岩手県紫波町の染色家小田中耕一さんの日本の手仕事を題材にした型染を印刷し、カレンダーに仕立てています。

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このカレンダーの原画は、下の写真の4ステップで作られます。

右上:まずは、型紙を切る、色を付けたいところ(黒い部分)を残し、それ以外を切り取ります。
右下:次に、刷る紙に型紙を乗せ、地の部分に染料がのらないように糊を塗り、型紙を取り外します。型紙の出番はここまで。
左上:そして、染料をのせていきます。
左下:最後に糊を洗い流して、完成。

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仕組みは単純ですが、一度型紙を人の手で切り、染めることによって生まれてくる線、形、色。一枚の型染からはやはり手仕事のぬくもり、人の存在が感じられます。

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こちらが小田中さんの工房、右にいらっしゃるのが小田中さんです。

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壁には師である芹沢銈介氏の「まず仕事」の文字
小田中さんのお人柄が現れています。

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カレンダーの絵柄はその月にちなんだ、手仕事や風物がモチーフにされています。
簡素で美しく温かみのある意匠は、小田中さんのお人柄と、芹沢銈介門下で学んで得た感覚、代々続く染物屋の伝承した技によるものと言えるでしょう。

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生活の中でふっと心を和ませるこのカレンダー、この一年のお供にいかがでしょうか?

2015年日本の手仕事カレンダー
卓上型 600円(税込)
ポスター型 300円(税込)
※オフセット印刷
※ポスター型は2014年の卓上型の絵柄から仕立てたものになります

手しごと 西村創太