作成者別アーカイブ: 手しごとスタッフ

「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」 から(2)保存瓶

お願いして作っていただいたもの2つ目は、広口の栓付瓶です。

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シリアル
ドライフルーツ
乾物
などを保存する瓶を想定しました。

手首まで入るかどうかの大きめの口(※個人差と個体差がありますが)で、
かつ、ある程度の密閉性が欲しいので、栓をサンディングしてもらいました。
アンティークの薬瓶を思い出します。

広口で、ぴったりの蓋。って言うのは簡単ですが、
栓が大きくなればなるほどそれは難しいです。
伊藤さんは挑戦して下さいました。
わがままを言ってすみません!

完全密閉ではありませんので、その点はご了承をお願いします。

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およその大きさは、一番上の写真で左から、

○青い栓 φ13cm×h20cm
○透明の栓 φ14cm×h17cm
○緑の栓 φ13cm×h18.5cm
○緑の栓 φ13cm×h21cm

こちらも8/19(土)から店頭に並べます。

手しごと 山藤

「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」 から(1)蓋付ピッチャー

星耕硝子、伊藤嘉輝さんの個展が近づいてきました。
ふだんの定番のもの以外にも、いろいろと楽しいものをご紹介させていただけそうで、とてもワクワクしています。
このブログでも少しずつお伝えして行きますね。

今回、特別にお願いしてつくっていただいたものがいくつかあります。
その一つが、蓋付のピッチャーです。

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冷蔵庫に入れて冷やしたいとき、
中身をいれたまま少しの間置いておきたいとき、
ラップフィルムは味気ないし、
「ピッチャーに蓋があったらな・・」と何度か思ったことがあります。

工業製品なら難なくつくれるような蓋も、
吹きガラスで作るとなれば、作り手自身の技術が必要になります。
自由に作品を作れるというだけではなく、
使い手の要望に応える技術を持っているという事に、
やはり仕事人としての力強さを感じます。

以前、ひとりの作業では本来不可能なはずだった、ハンドル付けについて伊藤さんにうかがった時に、(できるようにしてしまったのが小谷真三さん)
「ずっとやってるとできるようになる。」
と淡々とおっしゃったのが、強く心に残っていて、また思い出しました。説得力のある言葉です。

そして伊藤さんらしい優美で流れるような造形が活きていて、
魅力あるものに仕上りました。

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青いガラスでも作っていただきました。
星耕ブルーとでもよびたい凛とした藍色。

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大きさはどちらも、つまみをふくめH23cm程です。

「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」は、8/19(土)〜8/28(月)です。(火曜定休)

初日15時からはギャラリートークがあります。
伊藤さんのお仕事を身近に感じて、より愛着が増すことと思います。
ご参加お待ちしております。
お申し込みは、電話 0364323867 もしくはメールフォームより承ります。

手しごと 山藤

湯町窯、ふもと窯、宮内窯 入荷しました。

東京は蒸し暑い日がつづいております。みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか。こう毎日暑いと食事を作るのも億劫になりがちです。そんな夏のテーブルを爽やかに演出してくれる器たちが入荷いたしました。その一部をご紹介いたします。

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青みがかった海鼠釉ののサラダボールは湯町窯のもの。斜めに入った鎬が美しいです。(直径約15.5㎝)
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ふもと窯 井上尚之さんの切立ち型の鉢。大きめ(直径18㎝)なので、たっぷりのサラダに良いサイズです。
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宮内窯の楕円皿。とても久しぶりの入荷です。立ち上がりがあるので、カレーにぴったりです。(横幅25.5㎝)
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お待たせしました。湯町窯のモーニングカップです。探していた方、お早目にどうぞ!
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海鼠釉が本当に美しい湯町窯の急須。女性でも片手で楽に使えます。小ぶりの湯呑で2〜3杯入るサイズです。
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湯町窯の黄釉の急須。白や青の器の中にあるととても映えます。サイズは海鼠釉のものと同じです。
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この他にも涼しげな器が入荷しております。
みなさまのお越しをお待ちしております!

手しごと 中里

星耕硝子 / 伊藤嘉輝の仕事 開催のお知らせ

個展のおしらせです。
今年も伊藤さんのガラスをご紹介させていただけることになりました。

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星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事

伊藤さんのガラスに触れるとき、
しなやかな美しさ、丁寧、繊細、安心感、
柔らかくなじむ手ざわり、考えられた使い勝手、
たくさんの感想が心に浮かびます。
秋田県大仙市の小さな工房で、日々まじめに作り続けられる着実な手仕事です。
新作のスープ皿、蓋付のピッチャー、保存瓶のほか、
燭台、コンポート、大きめの蓋物など、少し特別なものもいろいろとご紹介します。

日 時 2017年8月19日(土)〜 8月28日(月)

場 所 手しごと

◎初日、8/19(土)は伊藤嘉輝さんが在店します。
15:00〜16:00 のギャラリートークでは、普段使うだけではわからない、仕事のあれこれをお話しいただきます。
参加ご希望の方は、電話(03-6432-3867)かメールフォームよりお申し込み下さい。お待ちしております。

「やちむんとガラス展」@松江 artos Book Store 7/22(土)から開催

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島根県松江市、’artos Book Store’ さんにて、「やちむんとガラス展」を開催いたします。

当店前オーナー久野恵一が著した書籍シリーズ、
グラフィック社「民藝の教科書」(監修)や「日本の手仕事をつなぐ旅」とともに、
実物の手仕事による器を手に取って、気に入った物があれば、実際に使ってみて下さい。

artosさんは、暮しをテーマに、本の楽しみ方を素敵に提案されている町の本屋さんです。きっと何かを見つけるいろいろなヒントが隠されているはずです。
みなさま、是非お出かけください。

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【会期】2017/7/22(土)〜8/6(日)
open 11:00 – close 19:30/日曜・祝日11:00-19:00
(7/27店休、8/4.5.6は17時まで)

【場所】artos Book Store(アルトスブックストア)
島根県松江市南田町7-21
TEL/FAX 0852-21-9418
HP

桂樹舎の型染め和紙

「夏の器と型染め」開催しております。

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いつもの手作りシールサインも、テーマの型染めにちなんで、フリーハンドで切り抜いてみました。
稚拙な感じが、まあ悪くないか、などとうそぶいてます。
上の「手しごと」は、小田中耕一さんの文字を丁寧になぞって切り抜いていますが、その味わいと完成度の高さはまるで違うなあと、苦笑い。
小田中さんは、師であった芹沢銈介に型染め文字をほめられたという方なので、
比べる方がどうかしています。

いきなり余談でした。
今日は、桂樹舎の型染め和紙を使った小物を紹介します。

富山県八尾市では、古くより和紙作りが行われていました。
先代で、民藝の活動家としても活躍された故吉田桂介さんが、
ご自身でも型を彫り、丈夫な手漉き和紙に模様を染め抜くことをはじめられ、
今日でもなお様々な加工品が作られています。

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文庫箱(中)
約19.5cm×26.5cm h6cm
左から、
○アイヌ縞・緑
○万華鏡・赤

揉み紙のしわの風合いもよく、紙箱としてはどっしりとした風格があります。
紙類の整理や無機質な事務用品の収納に。
この箱なら、むしろ机の上に出しておきたくなります。

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はがき箱
約17cm×12cm h5.5cm
左から、
○まゆ柄・黄
○ひし形紋・緑
○鈴玉・青
○飾り菱・緑

蓋の上面がわずかにふっくらとして、模様の愛らしさを増しています。
揉んでいない手漉き和紙が使われていて、スッキリとした印象です。

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小物入れ
約φ21cm h19cm
左から、
○万華鏡・緑
○木の葉・青
○市松幾何紋・グレー

インテリアのアクセントにもなる筒形の箱です。
細かいおもちゃをしまったり、くず入れにしてもよいですね。

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角座(座布団)
約38cm×34.5cm×2cm

和紙ですがとても丈夫です。
使い込む程に艶が出て、まるで革のように味のある風合いになります。
今回は、茶色の他に黒とグレーが入荷しています。

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ポケットノート
A6判 約15.3cm×10.5cm×1cm

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ノートは罫入りと無地のページがあります。
ブックカバー型になっているので、市販のノートを入れ替えられます。

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左上から、
○なでしこ・青
○まゆ柄・緑
○シロツメクサ・青
左下から、
○まゆ柄・グレー
○アイヌキューブ・赤
○なでしこ・緑

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ます型小銭入れ
約6.5cm×6.5cm×1cm
中央から、
○ピコット・青
○木瓜・赤
○積み木・緑
○てんとう虫・赤
○きら星・グレー

広げて開け閉めする動きの楽しさがある小銭入れです。
ぴったりと閉まるので、ピアス入れや薬入れにも使えます。

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名刺入れ
約7cm×11cm×1.3cm
○まゆ柄・青・黄・赤
○ひし形紋・緑・黄
○幾何学模様・グレー

かばんの中にいつもこんな遊び心をひそませていて、
いざ名刺交換の時にも、少しなごみそうです。

・・・

和紙を楽しむ、はじめての感覚の人も多いかもしれませんね。
美しく、楽しく、型染めをされたものは、そのきっかけになれると思います。

手しごと 山藤

【小鹿田焼 災害募金】ご協力のお願いです。

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【小鹿田焼 災害募金】

この度の九州北部地方豪雨災害により、被災された地域の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

大分県日田市の小鹿田焼窯元では、唐臼(川の動力を利用して土をひく木製の設備)の一部流出や採土場の崩落等、少なからぬ被害が発生し、仕事再開の目処が立たない状況です。
手しごと、及び手仕事フォーラムでは、一日も早い復旧をお祈りし、募金を実施しております。
皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

また、郵便振替でのご寄付も受け付けております。

【口座番号】00890-0-130744
【口座名義】手仕事フォーラム

※払込手数料のご負担をお願いいたします。
※払込票の通信欄には、お名前・連絡先と共に「小鹿田災害募金」の明記をお願いいたします。

……………………

下記店舗の店頭でも受け付けております。

◎レ・ヴァコンス
宮城県仙台市青葉区立町9-14
◎もやい工藝
神奈川県鎌倉市佐助2-1-10
◎ロサ
愛媛県松山市大街道3-8-11
◎秋月
福岡県朝倉市秋月野鳥704-3

山内武志さんののれん「夏の器と型染め」から

夏本番直前。
今週、7/8(土)から、「夏の器と型染め」を開催します。

その中からまず、山内武志さんののれんをご紹介します。

山内さんは、紺屋(染め物屋)に生まれ、
型絵染の人間国宝、芹沢銈介の元で修行をされた方です。
伝統的で緻密な柄模様も、
形のエッセンスを取り出した大胆な造形も、幅広くこなす
熱心なお仕事の断片をお見せできたらと思います。

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◆綿麻のれん 84×145cm ’世界地図’
鮮やかな爽やかさ。
綿の柔らかく優しい風合いと、
麻のシャリ感と通気性とをいいとこ取りで、
心地よく、長期間楽しめる質感です。

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◆綿のれん 79×132cm ’山’
ユーモラスな山のふくらみに楽しくなります。
上質な綿なので、すとんと美しく垂れた朱色の表情もより豊かです。

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◆麻のれん 88×139cm ’幾何学’
野趣ある麻布と鋭い造形の対比がおもしろい一枚。
糸には撚りがかかってないものも混ざり、素朴な風合いです。
逆光で見ると通りの七夕飾りが透けてみえ、
強い造形も案外まわりになじみます。

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◆綿のれん 89×142cm ’水玉’
先ほどの’山’模様の木綿よりもさらりとした紬地です。
こちらも光を通してみると、紬の交錯模様の陰影が美しいです。
染める下地によって表情が変わるのも、染め物の面白いところです。
このシンプルながら味わいのある水玉模様が、さらに生き生きと見えます。

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◆麻のれん 86×102cm 板締め絞り
こちらは型染めではありませんが、絞りの滲みもきれいです。

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◆綿のれん 87×132cm ’葉っぱ’
にぎやかな葉っぱの形が踊ってウキウキします。
両面に刷られているので、裏表のうつりも考えられた技アリなデザイン。
木綿の風合いがよいので、色にも一層深みが出ています。

どうにか質感をお伝えしたいのですが、
やはり実物を見て、触れてほしいと思います。

長くなるので、卓布は写真だけご紹介しますね。

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他にもテーブルクロスや手ぬぐいがあります。

手しごと 山藤