小代焼の表情

小代焼を見ていて面白いなあと思うのは、一枚一枚で全く異なるその表情。
真っ白なものもあれば、青みがかったり、黄みがかったり。
また、掛けられた釉薬が溜まったり、流れたり。
この表情が大切なため、仕入れの時にも一枚ずつ確認しながら仕入れる商品を選んでいます。

この表情の違いは、釉薬は籾殻灰の釉薬の掛け方、窯の中での火のあたり方、ふりもの(窯の中で灰や土の粒などが落ちたもの)によって生まれてくるそうです。
写真を撮ってみました。
どうですか?皆さんはどんな表情が好きですか?


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手しごと 西村創太

小代焼ふもと窯 マグカップ

先日窯を訪れて仕入れて来た小代焼ふもと窯の商品が入荷しました。
その中からマグカップをご紹介。

朝晩が涼しく、昼間はちょっと暑い。コーヒーはホットを飲もうかアイスにしようかよく悩んでしまいます。
このマグカップ、藁灰の白い釉薬がたっぷりと掛けられ、コーヒーの黒色にもよく合います。面取りされたものは特に、釉薬の流れがよく見えて面白い。
見ているとつい「今日は豆を挽いてホットコーヒーを入れてみようかな。」
そんな気にさせるマグカップです。

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小代焼ふもと窯 マグカップ 2,900円(税別)
サイズ:φ 9cm、h 9cm

手しごと 西村創太

手仕事フォーラム会報誌SILTAのご紹介

今日は手仕事フォーラムの会報誌「SILTA」をご紹介。

SILTA(シルタ)は、フィンランド語で「橋」を意味し、つくり手とつかい手をつなぐ橋渡しを目指す手仕事フォーラムの思いが込められています。

毎号、産地を旅した成果や、年に一度の全国フォーラムの報告などテーマを絞った特集と
つくり手を取材し、仕事に対する思いや今後の展望を聞く「つくり手に聞く」、
逸品が生まれてくる背景や魅力を解説した「フォーラムが選ぶ逸品」
の連載記事を掲載。16Pの冊子に内容を凝縮して情報をお届けしています。

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手前味噌ではございますが、、、24号では、手しごとが特集されています。
手しごとの開店の経緯、民藝の大先輩や先輩のお店からのメッセージなど
手しごとの自己紹介になるような一冊です。

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SILTAは手しごと店頭でも販売しています。
どうぞお越しの際は、手にとって読んでみてください。

SILTA 100円(税込)

手しごと 西村創太

手仕事カレンダーのある風景

昨日ご紹介した日本の手仕事カレンダー、
手仕事フォーラムで2010年から作られているので、産地を旅した際に出会うことも。
見つけるととても嬉しくなります。本日は旅先で見つけたカレンダーのある風景をご紹介。

まずは、沖縄読谷村の横田屋窯。
知花さんと久野さんが話している、奥の壁面、サンプルが並ぶ壁に貼られています。
すっかり馴染んでいますね。

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続いては、長岡市にある、CURRY+CAFE daisyさん。ものが好きなご夫婦が経営されていて、毎年5−6月頃に、てしごと逸品の会が開催されています。
白い壁に青いテープで、窓にはピッチャーやガラスが飾られています。

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続いては卓上カレンダー、こちらは、秋田大仙市の星耕硝子さんの工房入り口に。
伊藤さんの美しい瓶に並んで。

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最後は昨日紹介した小田中さんの工房。
丁度夏だったので、暖簾やすだれがかかる中、
小田中さんの型染の敷物の上に。とても涼しげです。

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さあ、このカレンダーを皆さんはどう飾りますか?

手しごと 西村創太

2015年日本の手仕事カレンダー入荷しました

2015年日本の手仕事カレンダーが出来上がりました。
手仕事フォーラムのオリジナルとして毎年作っているもので、
岩手県紫波町の染色家小田中耕一さんの日本の手仕事を題材にした型染を印刷し、カレンダーに仕立てています。

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このカレンダーの原画は、下の写真の4ステップで作られます。

右上:まずは、型紙を切る、色を付けたいところ(黒い部分)を残し、それ以外を切り取ります。
右下:次に、刷る紙に型紙を乗せ、地の部分に染料がのらないように糊を塗り、型紙を取り外します。型紙の出番はここまで。
左上:そして、染料をのせていきます。
左下:最後に糊を洗い流して、完成。

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仕組みは単純ですが、一度型紙を人の手で切り、染めることによって生まれてくる線、形、色。一枚の型染からはやはり手仕事のぬくもり、人の存在が感じられます。

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こちらが小田中さんの工房、右にいらっしゃるのが小田中さんです。

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壁には師である芹沢銈介氏の「まず仕事」の文字
小田中さんのお人柄が現れています。

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カレンダーの絵柄はその月にちなんだ、手仕事や風物がモチーフにされています。
簡素で美しく温かみのある意匠は、小田中さんのお人柄と、芹沢銈介門下で学んで得た感覚、代々続く染物屋の伝承した技によるものと言えるでしょう。

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生活の中でふっと心を和ませるこのカレンダー、この一年のお供にいかがでしょうか?

2015年日本の手仕事カレンダー
卓上型 600円(税込)
ポスター型 300円(税込)
※オフセット印刷
※ポスター型は2014年の卓上型の絵柄から仕立てたものになります

手しごと 西村創太

岩手 久保さんのおひつ

先日、東北に仕入れに行った際に、岩手で桶を作られている久保さんの元をたずねました。

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18、9の頃に、冬の農閑期に桶づくりを始められた久保さん。独学で作り方を研究し、製品が売れるまでは4年ほどかかったそうです。その後、大工の出稼ぎのため、仕事を辞められていたそうですが、69歳から再開され今に至ります。
小屋に入ると、久保さん一人が座れる作業場があり、天井や隣の部屋には、製作途中の桶やおひつが所狭しと並べられています。中には太鼓の胴部まで。

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久保さんの桶は素朴な作りですが、表面が必要以上に仕上げられていないため、素朴な風合いがあり、さらに竹のタガが外れにくくなっています。また必要以上に手を加えないために、一般の方でも買いやすい値段になっているのがうれしいところです。

木製のおひつのいいところは、木が適度に水分を吸い、ごはんがべたつくことも、乾燥しすぎることもないということ。炊飯器にいれたまま保温しておくよりも、ご飯を美味しくいただけます。

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おひつ 1合用   税別7,000円
おひつ 2-3合用     税別8,000円

宮島工芸製作所 杓子 税別2,400円

さあ、おひつおひとついかがですか?

手しごと 西村創太

小鹿田の里を訪ねて

小鹿田焼 黒木富雄窯の黒木昌伸さんの器が届きました。

この器の窯焚きの直前に、小鹿田に訪れた時の様子をご報告。
この日は突如車のギアが勝手にローに入るという故障で、いつ車が止まるかとひやひやしながら、小鹿田に向けて日田から山道を登ります。前日は鹿児島で豪雨に見舞われましたが、この日は、梅雨の晴れ間で青空も見え、木々の緑やアジサイもきれいです。



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黒木富雄窯ではちょうど、7月上旬の窯焚きに向けて準備が進められていました。作業がすすむ仕事場を見学させていただきます。成形はすでに終わり、釉薬を掛けたり、登り窯で器を重ねて焼くための蛇の目をつけたりと、仕上げの作業をお父様でいらっしゃる黒木富雄さんと昌伸さん、奥さまでされていました。

写真は窯焚きする前の深茶碗とマグカップ、いずれも昌伸さんの人気商品です。どう焼きあがってくるのか、楽しみに見ていました。届いてみるととてもきれいな焼きあがり。ぜひご来店してご確認ください。


挨拶を終えて、道を挟んですぐ近くの柳瀬朝夫さんの窯を覗くと、当店でも人気のハト型箸置きが。焼かれる前はこんな風になっているのですね。



今は、夏向けに磁器とガラスが多く店頭に並んでいますが、小鹿田焼も各種そろっています。どうぞ足をお運びください。

手しごと 西村創太

popeye8月号に掲載されました!

以前ブログでご紹介しました松浦弥太郎さんの取材模様。
あの時の記事が掲載されたpopeyeが発売されました。

松浦さん連載の「松浦弥太郎 この店、あの場所」vol27に、尾山台の老舗パンやさんとともに「手しごと」が紹介されています。見出しだけ、ちょっとご紹介。「・・・究極のセレクトショップを味わう・・・」となっています!
う、うれしい!!

詳しい内容が知りたい方は、どうぞ本屋さんでご購入ください。また、同じ号の「popeye notes 」というコーナーにも「手しごと」の商品が紹介されています。合わせてご覧ください。

手しごと 中里さおり