ふんわり あったか ノッティング

今週土曜日(12/8 )よりスタートする「冬の手しごと」展に向け、品物がだいぶ揃ってきました。
告知に先駆けて、ノッティングの椅子敷を一部ご紹介しちゃいます。


角普通サイズ(39cm × 39cm)


角Sサイズ(約35cm)


丸普通サイズ(直径約35CM )

ノッティングとは、倉敷を拠点に生涯を民藝運動に捧げた
故・外村吉之助(とのむらきちのすけ 1898-1993 )が考案した敷物です。
松本民芸家具の椅子とノッティング。
民藝にゆかりのある場所には、必ずと言っていいほど目にする組合せです。

外村が設立した倉敷本染手織研究所で、新入生がまず最初に製作するのがノッティングなのだとか。
現在製作されているものは、主に綿の経糸にウールの毛を束にして結びつけて作られます。
デザインからおこした設計図通りにひたすら結んでいく根気のいる作業です。

こちらは、当店がお願いしている作り手の外村ひろさん。

使う色はこのカラーチャートの色で全て。
ここから様々な柄、色のバリエーションが生まれます。
ノッティングは一枚一枚製作されるので、カタログを見て気に入った柄、色をオーダーすることもできます。(完成までの期間は約2ヶ月以上とお考え下さい)

目にするだけで充足感を覚えますが、ウールの毛糸を惜しげなくぎっしりと使っているので、
ふわっとお尻に優しく暖かい逸品です。

倉敷緞通展 はじまりました

今年は、冬のはじまる季節に開催です。

「倉敷緞通」

裏地の「い草」
表地の「リング糸 (レーヨン+麻)」を
二重に重ねて、手で織り上げます。
通気性にすぐれ、さらさらとした手触りで、
日本の気候に合った、日本ならではの絨毯です。(緞通=絨毯)
縞模様のデザインは、著名な染織工芸家であった芹沢銈介によるものです。

一度は廃れてしまった「倉敷緞通」ですが、
現在は瀧山雄一さんがたったお一人で復興し、今も製作をされています。

この、他にはない、優れた絨毯をぜひみなさんに使っていただきたくて、
毎年展示会をさせていただいてます。

展示の様子です。
しましまとい草の香りでいっぱいの店内。


1畳敷 91×182cm


テーブルランナー(大)18×73cm


1畳敷  91×182cm


一畳敷と、巻いて立てかけてあるのが2畳敷 182×182cm。
珍しい単色無地です。
落ち着いたきれいなブルーグレー。
製作は3畳敷まで可能です。


玄関マット(大)60×121cm
紺とブルーグレーのさわやかな配色。


今年は、瀧山さんが、緞通製作のかたわら丹精したお米も販売しています。
JAS有機無農薬米と低農薬米の2種類。

余談ですが、田んぼに生えて来る「い草」を除去するのが大変だそうです。
緞通の材料として育てたらどうですか?!とつい言ってしまいましたが、
品質が良くないと余計な手間がかかりすぎるから無理。と瀧山さん。
確かに一人で作っていることが不思議なくらいの、大変な手間がかかっている倉敷緞通。
作り手が増えたらまた違うのかもしれませんが、、
実際は、熊本八代産の優れた「い草」が使われています。

 

倉敷緞通のド根性兄貴


(2018年9月、手仕事フォーラムの見学会にて)

11/23(金)よりはじまる「倉敷緞通展」に向け、
製作者である瀧山さんについて少し書かせていただきます。

今年の9月、手仕事フォーラムの全国フォーラムが倉敷にて開催されました。
開催地は春に決まって準備が進められていましたが、7月に西日本豪雨災害が発生。
倉敷市内もご承知のとおり甚大な被害を被りました。

倉敷緞通の製作者である瀧山さんは、ご実家のお手伝いで有機認証の農作物も生産されています。
豪雨の最中には、ご実家近くを流れる川が大増水する様子、ご自身の田んぼ(通称俺の田んぼ)が水に浸かり、稲が倒れてしまった様子をFacebookにアップされていました。
田起こしの時から「俺の田んぼ」の進捗状況をFacebookで拝見していて、今年も美味しいお米がたくさん収穫できることを願っていましたので、ずいぶんと気をもみました。

しかし、「俺の田んぼ」はその後見事に回復!!
さすがはド根性兄貴・瀧山さんの”ド根性米”!と感嘆しました。

そんな半農半工生活を送る瀧山さんですが、「米作りの方がラク!」と言い切ります。
緞通の製作とは、いったいどれほど過酷なのか?!
お話しを聞いてみたい方。真っ直ぐなド根性兄貴、瀧山さんに気合いを分けてもらいたい方。
11/23(金)のギャラリートーク、まだ残席ございますのでお問合せ下さい。
なお、会期中は豪雨災害にも負けずに美味しく実った”ド根性米”も販売します。
こちらもお楽しみに^^

《ギャラリートーク》
参加ご希望の方は、事前にお申し込み下さい。
定員は15名程度とさせていただきます。

info@blog.teshigoto.shop
TEL 03-6432-3867

日時:11/23(金) 15:00〜16:30
会場:手しごと
参加費:無料

<瀧山さんのド根性米>
JAS有機無農薬米 2kg 2,000円 / 低農薬米 2kg 850円 。ご予約も承ります。


2017年5月の「倉敷緞通展」でのトークの様子です。中央右が瀧山さん。

龍門司焼 並べました

店頭にいくつか置いてあった龍門司焼に、新しいものを追加で並べました。

 

◎コロ茶碗

コロっと手のひらにすっぽり包んで愛でたいような形。
お茶を飲めばほっこりと安らぎます。

 

◎飯碗

黒釉に青流しが鮮やかです。
こちらは梨地がくっきり出ています。

龍門司焼の大きな魅力が、このうっすら黄味がかった白地。
お米がより美味しそうに見えます。
釉が溜まって流れた跡も味わい深く、
古作のような風格がすでに漂っています。

 

◎豆皿(Φ8.5cmほど)

小さくとも存在感があります。

 

◎5寸皿(Φ15cmほど)

指で描いた線は、輪郭が柔らかく、やさしい印象になります。
なんの変哲もない皿なのですが、この自然な風合いが好きで、ついつい寄りで写真を撮ってしまいます。
さりげなく良いから、みんなみてみて〜!という気持ちです。

お団子なんて載せたいですね。

そしてこちら三彩流し。

また寄る。

 

鹿児島の龍門司焼。
是非じっくりとごらんいただきたい焼き物です。

 

 

秋の晴れた日に

晴れて気持ちがよいと外で食事やお茶がしたくなります。
冬になれば寒くてそうもいかないので、今はちょうどよいですね。

「珈琲のうつわ」展にまぎれていた森山窯の紅茶碗皿。
陽の当たるテラスで、ゆったりと紅茶をいただきたいです。

森山雅夫さんの筒描きは、細い線と太い線のメリハリがあって、
器をキリッと引締めてみせてくれます。
独特な呉須釉の深みある色も、陽の光を浴びると一層きれいです。

倉敷緞通の「花びん敷」は、ポット敷にも重宝します。
湯町窯の黄色がよく映えます。

11/23(金祝)からはじまる「倉敷緞通展」では、小物から2畳敷まで、様々なサイズをご覧いただけます。
今年は特にマンションの玄関マットにちょうどいいサイズを多めに持ってきていただく予定です。

お楽しみに!

 

恵文社での展示会がはじまっています

京都・恵文社一乗寺店で、
手しごと「民藝のある暮し」の展示会がはじまっています。

スタッフ上田さんから素敵にご紹介いただいていますので、ぜひブログをごらん下さい。

恵文社一乗寺店は、新しいドアをそっと開いてくれそうな、
つい手に取りたくなる本ばかりが並ぶ、好奇心をくすぐる本屋さんです。

暮しの本や雑貨も多く、楽しくてかわいいお店です。

みなさまどうぞ足をお運び下さい。

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手しごと「民藝のある暮し」

at 恵文社一乗寺店

10/27(土) 〜11/9(金)

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「珈琲のうつわ」展 まだまだ!

今年は期間をちょっと長めに設定した通称コーヒー展も、いよいよ最終週です。

店内に並ぶマグやカップ&ソーサーは、各地の様々な作り手のものからのの選りすぐり。
大きさ、色、形、雰囲気。それぞれ異なるものが、それぞれ様々にお買い求めいただいて、
店先から旅立っていきます。
新しい居場所で、お使いになる方が笑顔であることを心から願っています。

さて、店内にはまだまだ素敵なうつわが並んでご来店をお待ちしています。


(島根 永見窯)


(島根 湯町窯 マグ)


(島根 湯町窯 ミルクピッチャー)


(島根 湯町窯 ポット)


(沖縄 やちむん)


(島根 宮内窯)


(島根 湯町窯 海鼠釉)


(島根 森山窯)

「珈琲のうつわ」展は11/4(日)まで。
皆様のご来店を、鹿児島の名店・可否館のコーヒー豆を用意してお待ちしております。

(月曜スタッフ サシデ)

「珈琲のうつわ」展、本日より。

秋晴れの青空がひときわ眩しく感じる朝です。
本日より「珈琲のうつわ」展がはじまります!

この日のために集めた各地のマグカップやカップ&ソーサー、ポットなど
珈琲タイムをいっそう豊かなひとときにしてくれるうつわが揃いました。
その一部をご紹介します。


(沖縄・やちむん)

こちらのカップ&ソーサーは、今回の企画展のために注文して作っていただきました。
繊細ながらも伸びやかな絵付けが、小ぶりのカップにバランスよく収まっています。


(上記3点 瀬戸・一里塚本業窯)


(小鹿田焼・黒木富雄窯)


(小石原焼・太田哲三窯)


(上記4点  小代焼・ふもと窯 井上尚之)


(左は小代焼・ふもと窯 /  右は丹波焼・俊彦窯)


ミルクピッチャー(丹波焼・俊彦窯)

「珈琲のうつわ」展は本日より11/4(日)までの開催となります。

期間中は鹿児島の珈琲の名店(珈琲好き、民藝好きなら知る人ぞ知る)
「可否館」さんより取り寄せました、自家焙煎ブレンドの豆も販売いたします。(詳細別途)

さらに!こちらの珈琲豆を店内にて挽いて、淹れてお出しします。
本店の味と同等にお出しするのは難しいですが、
なるべく近い味でお出しできるよう・・・試行錯誤しながら努力いたします。
こちらもお楽しみに、ぜひ尾山台へお出かけください。

なお、今日、明日(10/21,22)は駅の反対側で「尾山台フェスティバル」が賑やかに開催中です。