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熊本 小代焼 並べました

小代焼ふもと窯を店頭に並べました。

湯のみや小鉢など、こぶりでも力強さを感じさせます。

青白い内側に、緑茶がよく映えますよ。

小代焼の伝統的なものに、後継者尚之さんの作るモダンなものも少々混ざります。

写真に見えるフチ線巻7寸皿と飴釉の小皿(しょうゆちょこ)がそれです。

 

 

 

 

出西窯「島根のやきもの展」より

出西窯も届きました。

出西窯の歴史は古くないながらも、開業の頃より、河井寛次郎、浜田庄司、バーナード・リーチら、おいて吉田璋也、鈴木繁男ら各師の指導のもと新作民藝を作り続けてきました。
現代的な感覚が強くも、手仕事のよさを併せもち、共同体として複数の陶工が在籍する珍しい窯です。

7寸線引き平皿

飴釉

緑釉

縁付平皿 5.5寸

切立湯呑 小 呉須・白・黒釉

7寸イタリー皿 飴釉

7寸イタリー皿 黒釉

スプーン立て 呉須釉
箸立て 白釉

片手スープカップ 黒釉・飴釉

5寸端反り切立鉢

 

 

 

 

 

永見窯「島根のやきもの展」から

しばらくぶりに、永見窯からも届きました。
個人窯として、地元の土を使い、薪窯で焼成する。
並大抵のことではないですが、根源的な芯の部分はぶれずに、現代の私たちの暮らしに寄り添うような器を作る希有な陶工、永見さん。
待望の、といって過言ではありません。

◆グラタン鉢

内側だけの釉により、洗練された印象をうけます。
鉄分の多い土に透明釉をかけ、薪窯で焼くことで、この品のよいモスグリーンが生まれます。
(写真だと色味がやや薄めに写っています)

オーブンで使いやすいように、耳がついています。

湯町窯の紹介でもふれた来待釉。鮮やかにつやめいています。

グラタン鉢M
w18cm h4.5cm

グラタン鉢S
w14cm h4.5cm


MとS

◆マグカップ


Φ7.5cm(取手含まず) H8.5cm

外は口の当たるフチ周りにだけ、内側は全体に透明釉がかけられています。
色や香りが染みにくく、感触もよくなります。
見た目のよさだけではない、用に応じたデザインです。

◆角皿 / 角小皿


角皿 w15.5cm d15.5cm h2cm
角小皿 w13cm d13cm h2cm

 

飾り気のない美しさ、丁寧なお仕事が健在でうれしく思います。

 

 

 

 

湯町窯「島根のやきもの展」から

続いて湯町窯のご紹介です。

民藝運動の当初より、河井寛次郎、浜田庄司、バーナード・リーチの各師の指導を受けた、伝統ある窯の一つがこの湯町窯です。

布志名焼として、地元で産出する来待石を使った黄釉や飴釉が使われており、
それがイギリス陶器のガレナ釉に似ていたことから、バーナード・リーチらがスリップウェアの指導をしたといわれています。
確かに、素朴な洋食器として、違和感なくぴたりと合った色味と土味です。
そしてとても食欲をそそる色。

スリップウェアとは、どろっとした化粧土で模様を描き装飾を施した器を指します。

スリップウェア6号角皿
w19cm d10.5cm h3.5cm

耐熱皿として、オーブンの使用が可能です。

楕円皿
w21cm d15cm h3〜4cm

グラタンやジャーマンポテトやお肉のグリルに。

定番ロングセラーのエッグベーカー

ほっとするような、どこかユーモラスな佇まい。
焼き網越しの直火で、じんわりと温められたたまごは、本当においしく仕上ります。
たまご以外にも、蒸し野菜、アヒージョ、ミニグラタン、いろんな調理に使うことができますよ。
もちろん、そのままテーブルへ。

海鼠釉 ななめしのぎピッチャー
最大Φ11cm H17.5cm

「海鼠釉」も湯町窯の代表的な釉薬です。
土と釉薬と火力の化学変化で生まれる青色には、深みが感じられます。
ただし、顔料のように一定の色が出せないのが難しいところ。
そのため、必ず現地におもむき、美しく発色したものを選んで仕入をしています。
このピッチャーは、形とあわせ、特に素晴らしいものでした。

ハンドルも力強いです。

海鼠釉は、しのぎ模様のコントラストが特に出やすく、魅力的です。

 

海鼠釉 指描き湯呑
口径Φ6.5cm h7.5cm

海鼠釉 フリーカップ
Φ7.5cm h8.5cm

5寸皿いろいろ
Φ15cm h2.5cm

花入れ
Φ6cm h9.5cm

ミルク注ぎ 小
h6.5cm

 

 

森山窯①「島根のやきもの展」から

今週末9/15(土)から「島根のやきもの展」です。

各窯から続々と届き、小さな店がはちきれそうです。

今回特に充実している森山窯から、少しずつ載せていきますね。

注目は、当店創業者の久野恵一が過去に注文し、近年は作られていなかったもののリバイバルです。

◆出汁いれ

口径Φ6.5cm 最大Φ10cm(ハンドル含まず)H11.5cm(つまみ含む)

当初「ふた付きのピッチャー」として依頼したもの。
出汁いれ。
ドリップコーヒーのポットにしてもよさそうです。

さすがというしかない、美しく、持ちやすく、使いやすい森山さんのハンドル。

 

◆スープカップ

Φ10cm(ハンドル含まず)H6cm

両手とソーサーもついていたスープセットを参考に、手軽な片手スープカップにしてもらいました。
見事に美しい出来ばえで、届いた時にはみなで感嘆しました。

 

定番の洋皿もたくさん届いています。

7寸平皿 Φ21.5cm H2.5cm 瑠璃釉

いまや森山窯定番のこの洋皿も、久野恵一が、数十年前にイギリスの古いピューター皿を元に依頼したものです。
金属や磁器では容易な平たい皿を、陶器で作ることは難しく大きな挑戦でした。
硬質な石見の土と、森山さんの卓越したロクロ技術の賜物です。

呉須釉

白釉

8寸皿も瑠璃釉、呉須釉、白釉とも入荷しています。

 

7寸リム付白覆輪皿

こちらは少し深さがあり、内側のヘリをスプーンでなぞるにも良いアール。
風合いが大変よいですが、使い勝手も抜群な予感。

 

9寸平皿

こっくりとした来待釉の赤茶色に縁取られ、白釉の透明な淡いブルーがとても映えます。
写真ではうまく再現できませんでした。。
来待釉は、島根県で産出する来待石を用いた釉薬です。

しょうゆ差し

小さく凝縮した造形が、たまりません。
受皿付きもうれしいところ。

徳利 / ぐいのみ 瑠璃釉

徳利 / 盃 糠釉

ピッチャー 瑠璃釉
口Φ6cm H13.5cm

 

つづく

 

 

「島根のやきもの展」開催のお知らせ

9/15(土)〜10/8(月)

手しごとにて「島根のやきもの展」を催します。

森山窯、湯町窯、宮内窯、出西窯のやきものが多数並びます。

 

なかでも今回、森山窯には、当店創業者、久野恵一が過去に注文し、

近年作られていなかった品を、改めて作っていただくお願いをしました。

蓋付の小ぶりなピッチャーのような’出汁入れ’や、少しアレンジをした’片手スープカップ’など。

とてもよいものができ上がりましたので、ぜひご覧いただければと思います。