湯町窯「島根のやきもの展」から

続いて湯町窯のご紹介です。

民藝運動の当初より、河井寛次郎、浜田庄司、バーナード・リーチの各師の指導を受けた、伝統ある窯の一つがこの湯町窯です。

布志名焼として、地元で産出する来待石を使った黄釉や飴釉が使われており、
それがイギリス陶器のガレナ釉に似ていたことから、バーナード・リーチらがスリップウェアの指導をしたといわれています。
確かに、素朴な洋食器として、違和感なくぴたりと合った色味と土味です。
そしてとても食欲をそそる色。

スリップウェアとは、どろっとした化粧土で模様を描き装飾を施した器を指します。

スリップウェア6号角皿
w19cm d10.5cm h3.5cm

耐熱皿として、オーブンの使用が可能です。

楕円皿
w21cm d15cm h3〜4cm

グラタンやジャーマンポテトやお肉のグリルに。

定番ロングセラーのエッグベーカー

ほっとするような、どこかユーモラスな佇まい。
焼き網越しの直火で、じんわりと温められたたまごは、本当においしく仕上ります。
たまご以外にも、蒸し野菜、アヒージョ、ミニグラタン、いろんな調理に使うことができますよ。
もちろん、そのままテーブルへ。

海鼠釉 ななめしのぎピッチャー
最大Φ11cm H17.5cm

「海鼠釉」も湯町窯の代表的な釉薬です。
土と釉薬と火力の化学変化で生まれる青色には、深みが感じられます。
ただし、顔料のように一定の色が出せないのが難しいところ。
そのため、必ず現地におもむき、美しく発色したものを選んで仕入をしています。
このピッチャーは、形とあわせ、特に素晴らしいものでした。

ハンドルも力強いです。

海鼠釉は、しのぎ模様のコントラストが特に出やすく、魅力的です。

 

海鼠釉 指描き湯呑
口径Φ6.5cm h7.5cm

海鼠釉 フリーカップ
Φ7.5cm h8.5cm

5寸皿いろいろ
Φ15cm h2.5cm

花入れ
Φ6cm h9.5cm

ミルク注ぎ 小
h6.5cm