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伊賀のご飯入れ鉢

東京も最高気温が10度なんて、急激に冷え込み過ぎな月曜日です。
寒いといえば「おでん!」じゃなくて、いや、おでんもいいのですが。
おすすめがこの伊賀の「ご飯入れ鉢(おひつ)」。

寒いと特に、食事の途中で台所とダイニングテーブルを行ったり来たりするのが億劫ですから、
「おかわり!」する人がいるなら、ご飯をいれて卓上に置いておきましょう。

「ご飯入れ鉢」の内側には釉薬がかかっていますが、蓋の裏は無施釉の素焼きです。
このため炊きたてご飯の蒸気を吸収し、水滴でごはんがべちゃっとなることがありません。
また、翌日になっても、ご飯の表面が乾いて硬くなっていることもありません。
夜に炊いたご飯の残りをこのご飯入れ鉢に入れておけば、翌日になっても良いコンディションのまま保たれます。夏場であれば、そのまま冷蔵庫へ。食べる前には冷蔵庫から出してそのままチン!で再びふっくらご飯が食べられます。

私は久慈の杉のおひつも愛用していますが、鍋で炊いたご飯をまずはおひつに、という場合はこちらに。炊きあがるなり鍋から飯碗によそって、残ったご飯を入れるだけなら伊賀のご飯入れに。
という具合に使い分けています。

伊賀のご飯入れにはご飯以外のおかずだって入れられますから、余ってしまったおかずを入れても良いのです。温めるときには、そのままチン!して食卓へ。

こんなに便利なご飯入れ鉢、お値段は案外お手頃ですので、ぜひお試しください。

*1合(ご飯1合〜1合半分入ります)¥2,400
*2合(ご飯2合ちょっと入ります)¥3,600

(月曜スタッフ 指出)

冬の手しごと展 はじまりました

たくさんのものが集まりました。

伊賀焼の土鍋、おひつ
小鹿田焼などの酒器
スープカップ、グラタン皿、ポット、カップ

ふかふかウールのノッティング椅子敷
手紡ぎ手織りのあたたかなホームスパンマフラー
ウールラグ
型染め小座布団、卓布、のれん
裂織のポット敷
い草の鍋敷き
ケヤキの丸盆、角盆、急須台

イランやルーマニアの靴下
ネパールのフェルトスリッパ、ティーコーゼ
インドのチャパティ台は鍋敷きにぴったり

などなど

倉敷緞通もまだ十分にごらんいただけます。

 

冬の愉しみを探しに、どうぞおいでください。

大切な方への贈り物にも、あたたかみのある手仕事のものをぜひ。


 

冬の手しごと展

12/8(土)〜2019年1/14(月)
※火曜定休
※12/30(月)〜1/7(月)は休業

 

 

12/8(土)から「冬の手しごと展」

冬の手しごと展

会期 12/8(土)〜1/14(月)
手しごとにて


冬を手仕事のもので温かく過ごしましょう。

土鍋や酒器、スープカップなど、伊賀焼、小鹿田焼、小代焼、丹波焼ほか、各地から集めました。

裂織りのポット敷、い草の鍋敷きに加え、インドの石製チャパティ台も鍋敷きに。

ホームスパンマフラーとノッティング椅子敷、ウールラグ、
ネパールのフェルトスリッパやイランの靴下などのさまざまな毛織物も、
楽しく賑やかにお届けします。

 

ふんわり あったか ノッティング

今週土曜日(12/8 )よりスタートする「冬の手しごと」展に向け、品物がだいぶ揃ってきました。
告知に先駆けて、ノッティングの椅子敷を一部ご紹介しちゃいます。


角普通サイズ(39cm × 39cm)


角Sサイズ(約35cm)


丸普通サイズ(直径約35CM )

ノッティングとは、倉敷を拠点に生涯を民藝運動に捧げた
故・外村吉之助(とのむらきちのすけ 1898-1993 )が考案した敷物です。
松本民芸家具の椅子とノッティング。
民藝にゆかりのある場所には、必ずと言っていいほど目にする組合せです。

外村が設立した倉敷本染手織研究所で、新入生がまず最初に製作するのがノッティングなのだとか。
現在製作されているものは、主に綿の経糸にウールの毛を束にして結びつけて作られます。
デザインからおこした設計図通りにひたすら結んでいく根気のいる作業です。

こちらは、当店がお願いしている作り手の外村ひろさん。

使う色はこのカラーチャートの色で全て。
ここから様々な柄、色のバリエーションが生まれます。
ノッティングは一枚一枚製作されるので、カタログを見て気に入った柄、色をオーダーすることもできます。(完成までの期間は約2ヶ月以上とお考え下さい)

目にするだけで充足感を覚えますが、ウールの毛糸を惜しげなくぎっしりと使っているので、
ふわっとお尻に優しく暖かい逸品です。

倉敷緞通展 はじまりました

今年は、冬のはじまる季節に開催です。

「倉敷緞通」

裏地の「い草」
表地の「リング糸 (レーヨン+麻)」を
二重に重ねて、手で織り上げます。
通気性にすぐれ、さらさらとした手触りで、
日本の気候に合った、日本ならではの絨毯です。(緞通=絨毯)
縞模様のデザインは、著名な染織工芸家であった芹沢銈介によるものです。

一度は廃れてしまった「倉敷緞通」ですが、
現在は瀧山雄一さんがたったお一人で復興し、今も製作をされています。

この、他にはない、優れた絨毯をぜひみなさんに使っていただきたくて、
毎年展示会をさせていただいてます。

展示の様子です。
しましまとい草の香りでいっぱいの店内。


1畳敷 91×182cm


テーブルランナー(大)18×73cm


1畳敷  91×182cm


一畳敷と、巻いて立てかけてあるのが2畳敷 182×182cm。
珍しい単色無地です。
落ち着いたきれいなブルーグレー。
製作は3畳敷まで可能です。


玄関マット(大)60×121cm
紺とブルーグレーのさわやかな配色。


今年は、瀧山さんが、緞通製作のかたわら丹精したお米も販売しています。
JAS有機無農薬米と低農薬米の2種類。

余談ですが、田んぼに生えて来る「い草」を除去するのが大変だそうです。
緞通の材料として育てたらどうですか?!とつい言ってしまいましたが、
品質が良くないと余計な手間がかかりすぎるから無理。と瀧山さん。
確かに一人で作っていることが不思議なくらいの、大変な手間がかかっている倉敷緞通。
作り手が増えたらまた違うのかもしれませんが、、
実際は、熊本八代産の優れた「い草」が使われています。

 

倉敷緞通のド根性兄貴


(2018年9月、手仕事フォーラムの見学会にて)

11/23(金)よりはじまる「倉敷緞通展」に向け、
製作者である瀧山さんについて少し書かせていただきます。

今年の9月、手仕事フォーラムの全国フォーラムが倉敷にて開催されました。
開催地は春に決まって準備が進められていましたが、7月に西日本豪雨災害が発生。
倉敷市内もご承知のとおり甚大な被害を被りました。

倉敷緞通の製作者である瀧山さんは、ご実家のお手伝いで有機認証の農作物も生産されています。
豪雨の最中には、ご実家近くを流れる川が大増水する様子、ご自身の田んぼ(通称俺の田んぼ)が水に浸かり、稲が倒れてしまった様子をFacebookにアップされていました。
田起こしの時から「俺の田んぼ」の進捗状況をFacebookで拝見していて、今年も美味しいお米がたくさん収穫できることを願っていましたので、ずいぶんと気をもみました。

しかし、「俺の田んぼ」はその後見事に回復!!
さすがはド根性兄貴・瀧山さんの”ド根性米”!と感嘆しました。

そんな半農半工生活を送る瀧山さんですが、「米作りの方がラク!」と言い切ります。
緞通の製作とは、いったいどれほど過酷なのか?!
お話しを聞いてみたい方。真っ直ぐなド根性兄貴、瀧山さんに気合いを分けてもらいたい方。
11/23(金)のギャラリートーク、まだ残席ございますのでお問合せ下さい。
なお、会期中は豪雨災害にも負けずに美味しく実った”ド根性米”も販売します。
こちらもお楽しみに^^

《ギャラリートーク》
参加ご希望の方は、事前にお申し込み下さい。
定員は15名程度とさせていただきます。

info@blog.teshigoto.shop
TEL 03-6432-3867

日時:11/23(金) 15:00〜16:30
会場:手しごと
参加費:無料

<瀧山さんのド根性米>
JAS有機無農薬米 2kg 2,000円 / 低農薬米 2kg 850円 。ご予約も承ります。


2017年5月の「倉敷緞通展」でのトークの様子です。中央右が瀧山さん。

龍門司焼 並べました

店頭にいくつか置いてあった龍門司焼に、新しいものを追加で並べました。

 

◎コロ茶碗

コロっと手のひらにすっぽり包んで愛でたいような形。
お茶を飲めばほっこりと安らぎます。

 

◎飯碗

黒釉に青流しが鮮やかです。
こちらは梨地がくっきり出ています。

龍門司焼の大きな魅力が、このうっすら黄味がかった白地。
お米がより美味しそうに見えます。
釉が溜まって流れた跡も味わい深く、
古作のような風格がすでに漂っています。

 

◎豆皿(Φ8.5cmほど)

小さくとも存在感があります。

 

◎5寸皿(Φ15cmほど)

指で描いた線は、輪郭が柔らかく、やさしい印象になります。
なんの変哲もない皿なのですが、この自然な風合いが好きで、ついつい寄りで写真を撮ってしまいます。
さりげなく良いから、みんなみてみて〜!という気持ちです。

お団子なんて載せたいですね。

そしてこちら三彩流し。

また寄る。

 

鹿児島の龍門司焼。
是非じっくりとごらんいただきたい焼き物です。

 

 

秋の晴れた日に

晴れて気持ちがよいと外で食事やお茶がしたくなります。
冬になれば寒くてそうもいかないので、今はちょうどよいですね。

「珈琲のうつわ」展にまぎれていた森山窯の紅茶碗皿。
陽の当たるテラスで、ゆったりと紅茶をいただきたいです。

森山雅夫さんの筒描きは、細い線と太い線のメリハリがあって、
器をキリッと引締めてみせてくれます。
独特な呉須釉の深みある色も、陽の光を浴びると一層きれいです。

倉敷緞通の「花びん敷」は、ポット敷にも重宝します。
湯町窯の黄色がよく映えます。

11/23(金祝)からはじまる「倉敷緞通展」では、小物から2畳敷まで、様々なサイズをご覧いただけます。
今年は特にマンションの玄関マットにちょうどいいサイズを多めに持ってきていただく予定です。

お楽しみに!