磁器のお茶碗

今回ご紹介するのは、磁器のお茶碗。
こちらは砥部焼 中田窯のくらわんか茶碗。
鉄横縞(左)・呉須菱つなぎ(右) 各1,800円税別
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呉須市松(左)・呉須唐草(右) 各1,800円税別IMG_8091

「くらわんか碗」とは、元々は江戸時代、淀川の乗合船に小舟で近づき、食べ物や飲み物を売っていた煮売り船で使われていたもの。
「くらわんか、くらわんか」と声を掛けて販売していたことから「くらわんか舟」という俗称がつき、そこで使われるうつわが「くらわんか碗」と呼ばれるようになりました。
(ちなみに「くらわんか」とは、「(銭がなくて)喰わないのか」といういささか乱暴な掛け声でした)
そう、高台がやけに広いのは、揺れて不安定な船上で使っていたから。
その後も丈夫で使いやすいうつわとして、庶民に親しまれてきたお茶碗です。

さて、こちらは有田焼 大日窯の格子飯碗(1,800円税別)。
丸みのある形が手に馴染む、シンプルなつくり。
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有田焼というと華麗な絵付けの高級品を思い浮かべる方も多いようですが、この大日窯は、今なお日用雑器としての素朴であたたかみある有田焼をつくっています。
格子模様やさりげない線巻のうつわのほか、古いものを写した柳や笹などを素早く描くことで、嫌味のない健やかな品に仕上ります。
一見簡単そうに見えるシンプルな柄こそ、絵付は難しいのだそう。
ほかにも色々店頭に並んでいますので、是非ご覧になりにいらして下さいね。

大日窯からは、かわいらしいレンゲ(570円税別)も並んでいます。
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涼しげなガラスにも好相性。麺やスープのお供にはもちろん、小振りなのでヨーグルトやプリン、杏仁豆腐などにも良いですよ。
ご家族分揃えてみてはいかがでしょうか。

手しごと 堀田