蟻川工房のホームスパン

「冬の手しごと」展に、盛岡の蟻川工房のホームスパンのマフラー(中)も入荷しています。
実用性、堅牢度を大切にし、使うほどによくなるモノ作りが蟻川工房のモットー。
マフラーも、年月を経ても色落ちしたりヨレヨレにみすぼらしくならない、一生ものです。

現在、店頭にあるのは以下の5色になります。


蟻川工房では、草などのゴミが絡まり、羊の匂いがする刈ったままの原毛を輸入。
丁寧に洗って皮脂など汚れを落とすところから作業が始まります。


下が原毛、上が洗ったもの。ふわっとして白く輝いています。


洗ってから染めた毛の繊維をほぐしながら、さらにゴミを取り除きます。


何色かの染めた原毛を使って色を調合し、カードで漉いて繊維を揃えながら色をミックス、
作りたい色にしてから手で紡いで糸にします。
手で丁寧に紡がれた糸は、空気をふんわりとふくみ、暖かいのです。


織る作業は作業全体の2−3割だとか。とにかく糸になるまでが長いのです。
織り上がったら、再び洗いをかけて仕上げます。

(月曜スタッフ 指出)