東北・仙台手仕事フォーラムに参加してきました

仙台の林香院で手仕事フォーラムの全国の集いが開催されました。

「稲と手」をテーマに開催された今年は、秋田のあけび細工の中川原信一さん、福島でしめ縄を作られている熊田三夫さん、民俗研究科の結城登美雄さん、小鹿田焼の坂本浩二さんをゲストに迎え、実演あり、講演あり、また東北を中心としたカゴザルの販売会ありの充実した2日間でした。

「稲と手」というテーマは、東北が稲作の一大生産地であること、稲の存在が日本に手仕事を生み出す素となり、素材としてさまざまな道具に使われてきたこと、また食の視点も含めて、今一度稲作の大切さ、現状を見つめ未来を見据えることが主旨でした。

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参加してみると、数字や論理の上での、稲作の大切さはもちろんなのですが、実際に人の手からうみだされるモノが持つエネルギーや美しさに圧倒され、それを生み出す人の手さばきやまなざしに見入り、自然への感謝や祈りといった思い・言葉に感心しぱなしでした。

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現代ではモノを買う・持つということは、必要な機能を満たし、自分の気に入ったデザインのものを安価に手に入れることが重視されがちですが、フォーラムに参加して、改めてそのモノが生まれてくる文化や背景を知り、使うときにはそのつくり手の顔や言葉が浮かぶ、そのモノに自分の払える適切なお金を払う。手しごともそんな店でありたいと改めて考えさせられる2日間でした。

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手しごと 西村創太