富山・民藝の旅 前編

昨日、一昨日と手仕事フォーラム主催の「富山スタディツアー」に参加してきました。
さて、ご存知でしょうか。富山は民藝ゆかりの見所が多いのです。
その一端をこちらでご紹介させていただきます。

まずは南砺市立 福光美術館で開催中の「芹沢銈介展 宗廣コレクション」にて、
型染めの品々はもちろんですが、貴重な一点物の肉筆画やガラス絵の素晴らしい作品を
数多く見ることができました。
個人所有のコレクションですので、次はいつ見られるかわかりません。11月4日(月)まで。
なお、こちらの美術館では棟方志功の作品を常設展示されているそうです。

*南砺市立福光美術館 「世界のムナカタがわかる美術館」
https://nanto-museum.com/category/exhibition/in-session/

そして、同じく南砺市の躅飛山 光徳寺(ちょくひざん こうとくじ)。
文明3年(1471年)に建立された500年以上の歴史をもつ真宗寺ですが、
築200年の古民家を移築(部材取り)して建てられた、堂々たる欅の梁がめぐる堂内には、戦時に疎開していた棟方志功の作品をはじめ、民藝派作家の巨匠達の作品が収蔵・展示されています。
また膨大な前住職の蒐集した諸国民藝品も見応えがあります。
https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/kanko/details/info_detail.jsp?id=4296


この山門の佇まい、彫刻が素晴らしく心がひかれました。
南砺市井波地区を発祥とする井波彫刻によるもの。
風雨・風雪にさらされてなお?さらされることで美しさを増した?
温かな慈愛に満ちた木工芸。
この写真ではうまく伝わらないかもしれませんが・・・

境内には大きな甕ガメが。この日は秋雨にしっとりと濡れて風情ある佇まいでした。

後編につづく。

(月曜スタッフ・指出)