北限の民窯・小久慈焼

「雪国だより」では、小久慈焼をご紹介します。
(手しごとでは今回が初入荷です)

岩手県の三陸北部、久慈にある窯元です。
江戸時代末期にはじまる民窯で、柳宗悦らによって見出されました。
(関係ありませんが、久慈はNHKの連ドラ「あまちゃん」で
一躍話題となった町ですね)

もともと、寒冷な土地はやきもの作りに向きません。
寒さが厳しい冬には、土が凍ってしまい仕事にならないからです。
そんな中でも東北地方のいくつかの土地では、
江戸時代後期頃からやきものが作られるようになりました。

小久慈焼もそんな窯元の一つです。
現代に続く民窯としては最北端。まさに「北限の民窯」です。
地元で採れる、温かみのある白色の土を用いて、
日常使いの器を製作しています。

今回、小久慈焼で古くから作られてきた片口と、
リム付の皿をお願いしました。白(灰釉)と飴の2色です。
灰釉は、ふんわりと雪が被ったような、独特の柔らかな色です。
飴釉は陶土の柔らかな白色と合わさり、良い風合いです。
主張しない器ですが、東北らしい素朴さと温かみを感じさせてくれる、
「雪国だより」にはぴったりの器でしょう。

片口

やや長めにとられた口は、この窯元の特徴です。

リム付の皿。

平たい形で、ケーキ皿などにぴったりです。
温かみのある色で、食べ物も映えるでしょう。

是非、実物を手にとってご覧下さい。